歌詞

最近は口を揃えてさ

みんな言うんだね蜃気楼

いいじゃんかみんなで行こうよ

木の枝で遊ぎはしゃいでいる

君が結局戯けてる

馬鹿みたいだって可笑しいよ

僕等は砂まみれで眺めた

晴れ渡った浜辺に立つ陽炎

鮮やかにゆらめいて蜃気楼

海に舞った鴉は鳴いた

逆さまに映る影

このまま見ていたいね蜃気楼

呟く君は何気ないまま

なんだか心に触れる

その晩は少し曇っていて

火かげが一つ動いていた

波は静かに打たれてる

木の枝に火をつけだしてほら

君が砂浜を照らし出した

何かが隠れていたんだね

僕等は来た道へ歩き出す

その奥仄かに動く火かげ

明けないそんな夜が見たいのだ

消えない火よ隠れないでよ

まっすぐに燃え続いてよ

このまま遠く遠くへ行きたいね

何も言わない僕らの後ろ

波音は消えていく

迎えた新時代

よく似た蜃気楼

今日みたいな日はさ

とても素敵じゃないかな

いつか会った人も

よく覚えてなくても

今日みたいに火でさ

照らし出せるのかもね

ふとこの夏を思い出すのでしょう

袖のマッチ 砂の貝殻

セルロイドの鈴の音

またこの夏に戻って来よう

気軽な別れ 松風の中

雲の空を仰いだ

鮮やかにゆらめいて蜃気楼

海に舞った鴉は鳴いた

逆さまに映る影

このまま見ていたいね蜃気楼

呟く君は何気ないまま

幽かに心に触れる

呟く君を見て思ったの

何かが心に触れた