Lyric

気が進まない里帰り

田舎のお盆の夏の思い出

何かに導かれるように

ぽっかり空いたスケジュール

多忙な毎日や人混みにも

慣れた都会暮らし

トンネルを一つまた一つ

越えるたび 懐かしい景色

少年のままの

僕がそこにはいたんだ

広がる空と続く大地に

押し潰されそうになりながらも

しばらく向き合えないでいた

あの日の自分に

出会えた気がしたんだ

埃まみれのピアノ

水の通わないバスルーム

好き放題に伸びた草木

軋む廊下の蜘蛛の巣

おそらく何年も前に

居間で撮ったであろう写真

大家族の笑顔と共に

日本家屋の佇まい

少女のままの

君がそこにはいたんだ

軒先に降る大粒の雨

表情が一変していく山の天気

縁側からのぞいた西の空

夕立あとの夕焼け空

綺麗だったな 綺麗だったな

あの頃に戻れたら

何から話そう どんなことをしよう

気が進まない里帰り

だけど大切な僕の思い出

あの日の感じた夏の空を

そのまま君に伝えたいな