

綿のスウェット
ポッケの恋を握り締め
噛み締める
街灯の下で座って
空に巣掻く
黄ばむ橘が黒を彩る
頬に触れる手の感触
その記憶をループして
右に香る君の
程よい苦味に恋をしていた
夜の凍てつく空気に
煙を燻らす
ぎこちなく白い灰を落とし
粒状に煌めいて揺れる
綿のスウェット
些か長い
伸びる袖に懐かしむ
雲は遠くへ向かって
時を問わず
黄ばむ橘が黒を彩る
黄ばむ橘が黒を彩る
頬に触れる手の感触
その記憶をループして
右に香る君の
程よい苦味に恋をしていた
夜の凍てつく空気に
煙を燻らす
ぎこちなく白い灰を落とし
粒状に煌めいて揺れる
頬に触れる手の感触
微かに浮かぶその残像
鈍い光に感光する記憶
ただ淡く滲んで
ぎゅっと
ポッケの恋を握り締め
駆け抜ける
こびりつく白い灰に
惑って
- 作詞者
Masao Kigaki
- 作曲者
Masao Kigaki

Hitotonari の“薫る”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
漣
Hitotonari
- 2
堅香子
Hitotonari
- 3
腐草
Hitotonari
- 4
白南風
Hitotonari
- 5
夕照
Hitotonari
- ⚫︎
薫る
Hitotonari
- 7
凍蝶
Hitotonari
前作よりエレクトロニックな要素が増した2ndアルバム。アナログシンセのレイヤーを特徴としつつ、プログラミングと生演奏を組み合わせたオーガニックな楽曲が並びます。
アーティスト情報
Hitotonari
日本を拠点に活動するスリーピースバンドHitotonari。2013年に結成。2014年、自主レーベルから『夜明け 』をリリースしデビュー。 2017年には1st EP『隙間』をリリースし、その名を知られることとなる。2019年には1st アルバム『輪郭』を、2024年には2nd アルバム『遠霞』をリリース。 そのサウンドはアナログシンセのレイヤーを特徴としながらも、ギターやベース、アグレッシヴなドラムが高揚感を生み出す、プログラミングと生演奏を組み合わせたオーガニックな作風を確立。ジャズやエレクトロニカ、ポスト・ロックを横断しながら、ポップミュージックを更新し続けている。
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Hitotonari