Nihongowasya Front Cover

Lyric

Nihongowasya

Parvāne

破壊は創造の結果でなくてはならない

墓には持って行けんほど多い同時代人どものやらかし

剰りに阿呆どもの欠陥で満たされた歌詞ばかりだ

蕩々と血管のインクで書くペンの先

否定形で綴ってく非定形的精神性

「ではない」でしか言い得ない肯いを繋ぐ超新星

稚い詞ばかり世に憚り真の詩情を生きんとする者の心臓に瞋恚満ち満ち

奇を衒い進退窮まりリボ払いで急場を凌いで生きるガキどものしたり顔しばき倒し

韻に憩い吟に鎬削る非凡人の匂いは一斉に放屁するスカンクよりも FUNKY だから届く千里先まで

だが お前の身体はずっと不感症状態

なぜって判断力と嗅覚は同じ sense だ お前にはそれが無い

挙げ句の果てには まだ両脚動くのに踊んない

まるで烏賊だらけの運動会 同じ人間とは思えない

樹海で suicide する以前に君はもう屍体かい?

よう ここで NO! って思ったんならもう HO! って言うしかないぞ

煽っていくのがラッパーの正攻法

青瓢箪じゃ窒息しかねん高峰

聞こえたよ いま聞こえたよ 極自然に応答し漏れた HO!

言の霊よ君のお口を清めたもう 口語的峻厳の高みを目指そう

ここに居んのは古今一等の日本語話者

この期に及びビビんな小童

壊しゃいいってもんじゃねえんだ

非凡な策は詭道だけじゃない 正攻で打破

逆張りは豎子の証 君子は真正面から

陰と陽を韻に宿し 江湖に鳴らす

「これはもう終わったな」ってとこからしか始まんねえ音楽がある

まるで illicit tsuboi も聴いてる Robert Wyatt のRock Bottom

短距離走でメダルもらってスポーツ推薦入学的な

高校レベルのガキにゃ理解できん長距離ランナーの孤独

Tour de France なんてしゃらくせえ 俺は渡るジブラルタル

マグリブでロラン・バルトしばいて学位剥奪

偽物ども征伐して真の智慧を伝達

もう一度「オリエント」と呼んでみろ近視眼の白髪

俺の日本語は遣唐使の逆ルート 文化的混交で鍛えられた舌鋒

つまり大陸から佐世保の米軍基地経由して流れ着いた南蛮の βάρβαρος

古今集の頃とは状況が違う 難波津じゃなく那津から始まる

夢のわだには帰さんぞ旅人 合成獣の肌理をとくとご堪能

そう 俺のこれがお前の母国語のように聞こえる事実を恐怖しろ

角田光代や池澤夏樹ごときが扱える代物じゃねえんだよ

聴きな 日本語は日本語以外の言語で出来てる HipHopは HipHop 以外の音楽で出来てる

奇形性こそが文化の正統 蛭子もどっかの島で言ってるぜ right on!

そして俺の手本は大峠雷音 探すまでもなくここにある El Dorado

白人どもが見つけてウキウキの喜望峰

よりも険しい航路へと導く日本語

ここに居んのは古今一等の日本語話者

この期に及びビビんな小童

壊しゃいいってもんじゃねえんだ

非凡な策は詭道だけじゃない 正攻で打破

逆張りは豎子の証 君子は真正面から

陰と陽を韻に宿し 江湖に鳴らす

文学者とは混濁した血をつゆだくに盛った丼である

音楽家とは conduct で真理の根幹示す論客である

頓殺せず本格的に屠る 臆さず屠畜 here is beef

No doubt お前らに沢山喰わす

喰わんなら喰らす 鶏んご打っ殺す

南蛮だけに大和猛々しい金鵄の首千切り焼鳥

残飯だけで燦爛たる晩餐 賛嘆上がる満漢全席

Yardbird’s 吸物 Friedchicktacktoe

Be-bop-hip-hop 気持ちいの! 気持ちいの!

唐揚げ喰わんね Color the world blackened

Me の meat beef より美味よ!

ここに居んのは古今一等の日本語話者

この期に及びビビんな小童

壊しゃいいってもんじゃねえんだ

非凡な策は詭道だけじゃない 正攻で打破

逆張りは豎子の証 君子は真正面から

陰と陽を韻に宿し 江湖に鳴らす

日本語に本腰入れ考古学的知識総動員し論より証拠見せつけるリリシストがここにいるよ

今後一向に進歩せずとも一光年先からの異星人をビビらすほどの一子相伝の韻を遺そう

よう まだ何されたかすら解ってねえだろうが、まあ6年後か18年後にでも気付いて痛がって有り難がりな

俺のマニフェストは明確だ「日本国には日本語のために死んでもらう」

「日本人」はいなくなるが「日本語話者」は生き延びる 将来的には移民たちが俺よりヤバい lyrics を書き始める そんな未来が俺には見えてる

疑問の余地無く未聞の日本語 これはただの予告編にすぎない

わかったか? わかってねえならもう一回だ

  • Lyricist

    Parvāne

  • Composer

    Parvāne

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    Parvāne

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Artist Profile

  • Parvāne

    試金​  西暦1991年6月5日、鹿児島県鹿児島市にて、双子座のAB型(あらゆるものをふたつ同時に持たずにはいられず、当人にまつわる要素や属性すべてに「バイ」や「ポリ」などの接頭辞が付いてしまう宿星)として生まれる。試が姓、金が名。国籍・人種的ルーツともに日本に属するが、文化成分的には「ポーランド出身の中国系ユダヤ人(日本在住・のち本人の意思でイスラームに改宗)」が実際に近い。  幼少期に母親が持っていたスティーヴィー・ワンダーのベスト盤(とくに『Part-Time Lover』のドラムサウンド)を聴いたことで音楽に目覚め、flashアニメの音声をコラージュしたテープを周囲に配る・ギターアンプから直接 Windows ME の実機に入力してノイズを録るなどして少年期を過ごす。のち福岡県の音楽学校で理論と演奏を学び、成人するとともに結成し1年を待たず解散したインストゥルメンタルバンドを皮切りに複数の名義での音源作品を発表し続け、ごく少数の人々から賞賛と困惑の念を獲得する。  西暦2015年ごろから(『アイカツ!』にダメなハマり方をしてしまったために)音楽活動を休止し、ブログに閑文字を連ねたり、大塚英志の『シン・ゴジラ』論(ユリイカ2016年12月臨時増刊号所収)にツイートを無断引用されたりした以外には特筆すべきこともない日々を送っていたが、『アイカツスターズ!』という名の悪漢から闘魂注入のビンタを喰らい、無事に更生。初のヒップホッププロジェクト SAYSING_BYOUING での作品発表を経て、さらに西暦2019年7月から15ヶ月間の創意は小説『χορός』(全編64万字:現在は著作権フリーで頒布中)として結実し、ひとまず前半生の精算を終える。  その後、何気なくエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画を観ていた夜中に新しい音楽を受胎し、西暦2021年の誕生日に『蛾の死』を発表。これにより新たな音楽プロジェクト Parvāne が止むに止まれず始動し、同年11月末にセルフタイトルアルバムをリリース。ヒップホップをベースとした微分的ポリリズム(プログレ的な「変拍子」のように聴こえるにも拘らず、すべての楽曲は4/4の拍子記号で作曲されている)のコンセプトは西暦2022年5月リリースの『a young person's guide to Parvāne』にて更に深められ、現在は全曲バンドの生演奏による2ndアルバム制作の途上にある。  しかし個人で担っては破産が確実な航路であるため、今まさに試金は音楽と共に自重で沈むか否かの喫水線にて揺れている。かくして試金は呼びかける、「貴君らに、この舟を岸へと渡す助けをしてほしい。接岸した暁には見返りとして、この上なく陽気な音楽を振る舞おう。それはどのような疫病よりも疾く蔓延し、かつこの病み果てた世紀に未聞の快癒をもたらすものなのだ」と。

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Integral Verse

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