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布川俊樹25枚めのリーダーアルバム「BC→DC→AC」は、音楽家キャリア45年の集大成全曲オリジナル作品となった。 この作品はコロナという未曾有のパンデミック時期に構想されたものだ。コロナ時代を経て音楽の発信の仕方、音楽家のあり方は大きく変わった。激動の期間に布川は今まで自らが培ってきた音楽と次世代の若者たちの音楽への架け橋となるような作品を思いついたのだ。 タイトル「BC→DC→AC」は Before, During, After の頭文字。CはもちろんCovid 19である。 布川はジャズギタリストとして、またジャズ講師としての側面が有名だが、彼の音楽的な本質は、オリジナル楽曲によるバンドサウンド、VALISのコンセプトにある。本作ではVALIS Quattroという長年やって来た同世代バンドと Neutrio+という20代の若者とのバンドという2つのサウンドの楽曲が共存し、ジャズ、ロック、ファンク、エレクトロニカetc. 様々な要素が自然と融合し、独自の「布川ミュージック」として結実している。敢えて言うならプログレッシブジャズロックというところか。
このAkasaka Jungleは、ジミヘンドリクスを想起させるギターリフから始まり、鬼才市川空ミックスによるエレクトロニカ風味が入っているジャズファンクへ展開して行く。 市川空(key,programming)、まきやまはる菜(b)、関根豊明(ds)という超売れっ子の若手の活き活きとしたサウンドが聴き物。楽曲後半の布川のソロはジャジーかつロックっぽい爆発力がある。メロディックでグルーヴィー、色気あるプレイは円熟の境地と言えよう。布川俊樹古希間近にして生まれたキャリア最高傑作の登場である。