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トラップ・ドリル・ジャージークラブ・デトロイト/フリント・・・
 2023年までに様々な音楽がアメリカで生まれ大衆音楽へ生まれ変わり表現が多様化し、やや遅れて欧米のカルチャーやファッションがこの国へと渡ってくる。それはSNSやYoutubeなどのコンテンツを持ってしても遅れは生じるのである。
 新しいものをキャッチするものと、それを流行らせたいもの、そして理解するものと、理解まで時間がかかるもの。これらを隔てて濾過されやがて大衆化されているのが日本のカルチャーがアンダーグラウンドからオーバーグラウンドまで出てくるまでに必要な時間である。
 音楽や芸術であれ、文化や政治といったものでもそれが言える。唯一そこに当てはまらないものがスポーツでは無いかとも感じる。
それはフィジカルと脳を直に使い表現するものであり、理解にさほど時間がかからない為であると言える。
 さて、このC .Karterというラッパーを貴方はご存知であろうか?
幼少期から絵画や創作を愛し、海外での生活を経験したのち東京という日本のクロスロードで2020年ーコロナという茶番のようであり現実のようである事態の先端の時期ーに既に完成させていた。
 同年、IDという男ー日本を代表するアーティストの1人ーの自宅スタジオへ遊びに行く頃にはその楽曲を録り終えていたという。
この『TOKYO BAD NINJAZZ』は、 C.Karterという1人の男の持つ表現方法の中では至ってシンプルなアプローチである。つまり、リスナー側と唄う本人が聴覚を持って楽しむ事に重きを置いた作品であるからだ。
曲中に出てくる「ハーレクイン」「R.ジョンソン」「クロスロード」というアメリカンバイヴスなフレーズもあれば「忍び足」「東京バッド忍者」「まるでタモリのよう」など少しコミカルな表現で日本を表している節もある。
この楽曲は彼の遊び心が詰め込まれた作品であると言える。その一部にトラックの上で終始聞こえる「we back」の声に関してはC.Karterがその時期によく聴いていたRoddy ricchの『The box』の影響だという。
 『TOKYO BAD NINJAZZ』は言い表すなら”ビックリ箱”の様な作品だ。
流行り廃りよりも以前に、聴き心地や感じ心地、そして後で読解していくと紐解かれる言葉ーヒップホップであればリリックというべきかーに散りばめられた遊び心。
 彼の全てを知る第1歩目にはちょうどよく、それはまるでサルバドールダリの溶けた時計ー原題は『記憶の固執』ーの様なキャッチーさを持っている。

アーティスト情報

  • C.Karter

    C.Karter   東京出身ベトナム育ち 2013年からラッパーとして活動。 迫力あるラップと超感覚的なフロウを兼ね備えながらも、緻密であり想像性豊かなリリックを描き織り成す表現はこれまでに体感した事の無いアート作品の様であり、五感を刺激しリスナーの発想力の扉を開く。 過去に活動していたインディーズミクスチャーバンドScreech in2 the Rain.のフロントマンとしての経験から、ライブでは圧倒的な存在感とライブパフォーマンスで他のアーティストと一線を画す。 近年ではトラックメイクやプロディース業を行い、またほとんどのリリース楽曲のジャケットカバーもセルフメイクしている。C.Karterの音楽と詩の表現から生み出す作品は、時に絵画のようにまた時に映画やドラマのであり、今まで存在しそうでしなかった唯一無二のアーティスト。

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