物書きの落とし物のジャケット写真

歌詞

彼岸に渡る

sidore

事切れたような君の肩に

触れたくて、すり抜けた。

浮かぶ哄笑の雨

鮮烈な激痛と次ぐ須臾の快感

汚水を被る僕のことなんかさ

君は見向きもしなかったじゃんか

もし君と居れるなら

死にたくなかったな。

世界の隅の隅を旅したよね

あの頃は楽しかったな

僕の嫌いの中の唯一だよ

君は幸せでいて。

思い残したのは君のこと

縋り付いて、沈み込んだ儘

浮かぶ幼少の情景

君の背の青をずっと未だに探しているんだ

回想

教室の隅っこに零れ落ちた微笑は

幸福に満ち満ちていた。

見知らぬ街角に駄菓子屋を見つけて

「世界が広がったね」と笑い合ったよね

僕は本を読み、君は絵を描いたね

好きも嫌いも違かったよね

でも君と居る世界はちっぽけだなんて思えなかった

世界の隅の隅を旅したよね

あの頃はほんとに楽しかったんだ

僕の大事な君へと届くように

「ごめんね、泣かないで」と願った。

  • 作詞

    sidore

  • 作曲

    sidore

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