物書きの落とし物のジャケット写真

歌詞

烏有に帰す

sidore

旅支度の最中も心は凪いでいて

退屈な日々を想い焦がれてる

夕に鳴いた鐘の音惜しんだ私は

もう居ないの

書き留めてた日録をそっとめくった

在り来たりな羅列の陽射しが眩しい

宙に揺られた君との静謐な時間は

暖炉のように暖かった

朧げな輪郭が色彩の根幹だ

鈍色の停滞は知りすぎてしまったから

臆病な君の癖、前髪に隠れるその隣

子供のままで

人生はくすんでいくことだ

心はもう焼べられているのだから

灰色に薄まった感情で笑うの

人生はくすんでいくことだ

明日が枯れてしまわないように

いつかの色塗りたくって

私は大人になってく

擦り切れてた隙間を虚ろな愛で埋め

大切な花弁も散らしてしまうの

宙に揺られて上辺で満たされたとしても

いつも君に帰着するんだ

夕暮れの公園で指切りしたこと

二人して無常に怯えたこと

鮮やかな感情が飽和してく

思い出の中で

人は白衣に囲まれてこの世に生まれて、

黒衣に囲まれてあの世へ旅立つ。

人生は黒に染まりゆく過程だ。

でも、それは時折綺麗だから、

灰色の人生を生きていけるんだ。

人生はくすんでいくことだ

心はもう焼べられているのだから

灰色に薄まった感情で笑うの

人生はくすんでいくことだ

昨日を大事に仕舞い込むように

いつかの記憶を手繰って

私は君を探してる

  • 作詞

    sidore

  • 作曲

    sidore

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