Lyric

イカれた方位磁針を捨てて

あなたの後ろ歩く

子供だなんて笑うくせに

振り返らない

痛む傷口を噛ませて

瘡蓋を剥がしてく

特別だった言葉でさえ

嘘に変えて

暮れた夕日に影は無く

野良猫の骸を抱く

私を早く見つけて

あの空が落ちてくる前に

愛して欲しいの

今日未明　信じることを辞めたあなたへ

道理で説明のつかない6時3分

どうしてあの電車に乗らなかったの　ねえ

相違点を線で繋いで星座　見えないね

空は夜みたいに濃い藍に染まり

遠い国の誰かまで届く打ち上げ花火

時は下り　月は登り

愛を謳う狼が処刑されるまでが感動の物語

消極的で平和主義なあなたが唯一

怒っていたのは飼い犬を棄てられた時だったね

犯し犯された罪の数より　流されて消えていく

知らない被害者の名前を憶えていて

大嫌いだった

街の賑やかさに逆らおうとゴミ捨て場

鼠と鴉が餌を分け与えていて

あ、負けたなって… 踏切の音を遮るように私は

暮れた夕日に影は無く

野良猫の骸を抱く

私を早く見つけて

あの空が落ちてくる前に

愛して欲しいの