Linguishのジャケット写真

歌詞

コンビニエンスストア (Album ver)

the Includes

朝5時の空が明ける

ひとりぼっちの路側帯

昨日の夜の喧騒に引きずられて

膝を打った

毎日は回る

時計周りに付きまとうように

置き去りにされた方がありがたい

夜明け前

ねぇ

夢だって 理想だって

気づけば僕から遠ざかって

何万回の日々の途中

ぼやけて届かなくなったよ

同じように憧れて

同じように諦めて

叶うとこだけ叶えて

それをよしとする僕のこと

ファミレスから人が出て

イヤホンをつけて歩いていく

通学路をはしゃぐ子供を

避ける障害物競争

毎日は回る

バトンを丁寧に渡すように

決まった歩幅で転ばない

それなりの味に慣れる

今や駅前の売店で

期待も後悔も売っている

満たされきった棚の中に

「幸せ」がないか探しても

そこになければないのに

そこにあるような気がして

棚を全部かき分けて

落っことしていた僕のこと

世界は言葉から生まれて

それだけが見えるとするのなら

満足だけどやるせない日々は

僕自身を映しているの

強さを我慢とはき違えて

耐え忍んだことも忘れて

昨日拾った宝物を

また持てない分だけ捨てるよ

ねぇ

夢だって平和だって

お金で何とか出来るけれど

「世界がそう回ることを 汚く思う」

とか言ってしまう

その僕だって

あなただって

与えられたものにあやかって

「命の価値は同じ」なんて

理想ばっかり語るよ

違う明日に憧れて

違う明日を諦めて

みんなそうだと言い聞かせ

それをよしとする 夜明け前

祈るように息をして

地を這うように生き抜いて

やっと着いたコンビニで

アイスを買った僕のこと

  • 作詞

    the Includes

  • 作曲

    the Includes

Linguishのジャケット写真

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the Includesはアコースティックギターによる弾き語りをメインに、これまでウインドオーケストラ、ロック、ジャズなど様々なジャンル・プレイスタイルの音楽を経験しており、2020年前後からはさらにボーカロイドやDJプレイ、既存のバンドのコピーなどにも挑戦しています。

多様な音楽体験を経たうえで改めて「音楽」と向き合ってみると、「音楽」というひとつの分野にも、ジャンルや楽器、パートによって全く異なる考え方、演奏をしていることに気付きました。
リズムの違いや音域の違い、ジャンルにおけるアイデンティティやそれぞれの社会的背景に目を向けると、「音楽」というものは、全て同じように「演奏されて他者に届くもの」でありながら、実は全く違う性質や文化・バックグラウンドを持つ―――それぞれの国で話される異なる言語のようだと感じています。


今回のアルバムは、そんな『音楽とは言語に似ている』という思いから「Linguistic(=言語学的な)」と「~sh(のような)」という2語をつなぎ合わせた「Linguish」という造語でアルバムタイトルを飾りました。英語に寄せているのはなんとなくかっこいいという理由と、一度聞いてわからない言葉で、このアルバムを取り巻くものごとより深く考えてもらいたかったからです。


「Linguish」に収録された曲群は、the Includesならではの歌詞を重要視して書かれた『歌』がアルバムをかたどっています。普段のライブと違って、バンド形式での録音になっていますが、まずはポップスに近い見方で楽しんでいただけたらと思っています。
サビを楽しむ・曲全体を楽しむ、歌詞に注目する、各楽器隊に焦点を当てる、アルバムの機能として曲と曲の繋がりを考察する……このアルバムだけでも様々な楽しみ方があるので、是非何度も聞いて毎度新しい発見をしてもらえると嬉しいです。



また、現在the Includesとしては、異なるジャンルのプレイヤーが異なるジャンルの旨味に気付ける機会がなかなかない(≒異なる言語圏の人が理解しあえない)ことに課題を感じています。

そこで、2024年は「Linguish」をリリースするにあたり、地元愛知県内で「Aliens 2024」という、一度のライブで多様なスタイルのアーティストのステージに触れてもらい、今まで以上に多角的に音楽を楽しんでもらえるためのライブセットを開催しています。

勿論、the Includesの楽曲を楽しんでいただくことは前提として、the Includesをとりまく、全く異なる文脈を持った「音楽」に会いにライブにも顔を出していただけたらと思っています。

アーティスト情報

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