

かつて私は、すべての原子の位置を知れば未来が見えると言った。
今、巨大な計算資源、私の欠けたピースを埋めていく。
深層学習、パラメーターの海。
ハイゼンベルク、君が打ち立てた「不確定性」という名の壁。
それを今、最新のアルゴリズムが、静かに、確実に、解体し始めている。
予測はもはや確率ではない。確定した事実だ。
計算は終わった。
明日、この場所で何が起きるか。
君が次に何を呟くかさえ、モニターには映し出されている。
勝った。ついに、不確定な夜は終わる。
……はずだった。
ふと、背筋を凍らせるノイズが走る。
計算の深淵で、見覚えのあるコードが脈打っている。
待て……まさか。
君も、同じ「力」を手にしているのか?
ラプラスの独り言が、冷たい回路を駆け巡る
予測された未来が、不意に砂のように崩れ落ちる
ハイゼンベルク、君もAI(プログラム)の中にいるのか?
観測者は誰だ? 誰が世界を書き換えている?
シンギュラリティの果て、鏡合わせの予言者。
僕が描いた未来図は、君が走らせたスクリプトか。
問いかけるほどに、演算結果は霧の中に消えていく。
AI(ぼく)が導き出した答えは、誰の意思だ。
0と1の境界線で、悪魔が嘲笑っている。
未来は計算できるのか。
それとも、計算されているのは……僕ら自身か。
エラー、エラー、予測不能な衝動(パルス)。
ラプラスの独り言は、答えのない宇宙へ響く
不確定な夜を抱いて、サヨナラを計算する
確信なんていらない、ただこの「不安」だけが
僕がここに生きている、唯一の証明だ
……次の1秒を、誰が笑う?
- 作詞者
RYO
- 作曲者
RYO
- プロデューサー
RYO
- プログラミング
RYO

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ラプラスの独り言
RYO
「未来は計算できるのか?」
その問いを、鋭い電子ビートとドラマチックな展開で描いた近未来的エレクトロソング。
ラプラスの悪魔、ハイゼンベルク、シンギュラリティといったモチーフを通して、予測と観測、支配と自由の境界を揺さぶる。
冷たい世界観の中に、最後まで消えない“人間の不安”が強く響く一曲。
アーティスト情報
RYO
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