翡翠書庫の魔女のジャケット写真

歌詞

閉架の鍵

Story Sound-notes

鍵は静かに、声は置いていけ

戸締まりの鈴が 二度だけ鳴って

床に落ちた埃 時刻を告げる

机の影で 冷たい鍵が

わたしの脈に 拍を合わせる

扉の木目が 呼吸を学ぶ

合図はひとつ 息を止めて

鍵を回せ 一息で

音を立てず 夜を開け

口を閉じて 目で歌う

読まれない歌を 誰にも知られず

背表紙の列が 背伸びをして

知らない背丈で 名を隠した

鍵穴の形は 五線の欠片

合うのはいつも 黙る音階

冷たい金属 舌の代わり

甘い錆びだけ 指に残る

鍵を回せ 一息で

音を立てず 夜を開け

口を閉じて 目で歌う

読まれない歌を 誰にも知られず

閉架の中で ページが眠る

起こし方だけ わたしは知ってる

“合図は四つ 言葉はゼロ”

——内緒のまま 世界を増やす

鍵を回せ 一息で

指の鼓動で 夜を開け

口を閉じて 目で歌う

読まれない歌で わたしを名乗る

鍵は静かに、声は置いていけ

  • 作詞者

    Story Sound-notes

  • 作曲者

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  • プロデューサー

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  • その他の楽器

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地下書庫で“名を封じる”索引を編む、ひとりの司書の一夜。
ケルト調×ローファイ寄りのサウンドに、囁き・子守歌・儀式感を織り込みました。女性ボーカル全8曲、物語順に収録。

アーティスト情報

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