翡翠書庫の魔女のジャケット写真

歌詞

羊皮紙の雨

Story Sound-notes

紙が降る夜、傘はいらない

天井の綴じ目 解けたみたいに

羊皮紙の雨 しずかに降った

一枚拾えば 誰かの遠い

熱の抜け殻が 掌に溶ける

濡れないインク 滲む気配

読めない行は 目が覚ます

紙の雨が降る ひそやかに

読みかけの夢を 濡らさないように

指の温度だけで 辿ればいい

声は出さずに 夜が読んでくれる

角を丸めた 無口なページ

風の代わりに 埃が踊る

行間の谷間 眠そうな罠

踏み外したら 朝が遅れる

まぶたの内側 文字が芽吹く

言えない言葉 ふたり分

紙の雨が降る ひそやかに

読みかけの夢を 濡らさないように

指の温度だけで 辿ればいい

声は出さずに 夜が読んでくれる

ページの端に 赤い針金

しるしを結んで 戻れるように

一枚、二枚、忘れる前に

“ここで待ってて”——栞を挟む

紙の雨がやむ しずかに

濡れない記憶を 胸に貼りつけて

指の温度だけで 辿ったあと

声が要らない夜を そっと畳む

  • 作詞者

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  • 作曲者

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  • プロデューサー

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  • その他の楽器

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地下書庫で“名を封じる”索引を編む、ひとりの司書の一夜。
ケルト調×ローファイ寄りのサウンドに、囁き・子守歌・儀式感を織り込みました。女性ボーカル全8曲、物語順に収録。

アーティスト情報

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