

高い棚ほど、秘密はよく響く
梯子の段差 息の数だけ
上がるたびに 床が遠のく
耳の横を 紙片がかすめ
誰かの内緒が 音になる
上を見るほど 声は小さく
囁きだけが 導になる
梯子に沿って 囁き上がる
足音消して 影を連れて
届きそうで 届かない
背伸びの先で 名前が揺れる
手すりの木肌 古い体温
指の節々 覚えている
“もう一段だけ” 自分に言い訳
降りる勇気を 上で探す
下りる途中で 見える景色
わたしの弱さを やさしく照らす
梯子に沿って 囁き上がる
足音消して 影を連れて
届きそうで 届かない
背伸びの先で 名前が揺れる
梯子の真ん中 静かな宙
上も下も 同じ距離
そこでやっと 息を吐く
“ここがわたしの 見出し位置”
梯子に沿って 囁き上がる
足音消して 影を連れて
届きそうで 届かない
それでも今日も 名前を呼ばずに
- 作詞者
Story Sound-notes
- 作曲者
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- プロデューサー
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- その他の楽器
Story Sound-notes

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ストリーミング / ダウンロード
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閉架の鍵
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羊皮紙の雨
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- 3
緑柱石の栞
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黙読の呪
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見えない索引
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- ⚫︎
梯子と囁き
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- 7
見出しの代償
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- 8
蔵書印の夜明け
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地下書庫で“名を封じる”索引を編む、ひとりの司書の一夜。
ケルト調×ローファイ寄りのサウンドに、囁き・子守歌・儀式感を織り込みました。女性ボーカル全8曲、物語順に収録。
アーティスト情報
Story Sound-notes
ダークで少し不思議、でも耳あたりはチル。ローファイ/ヒップホップ/ジャズのエッセンスを少しだけ織り込み、読書・勉強・作業・休憩に寄り添うサウンドをお届けします。童話や旅人、魔女、古書、霧の森……そんな“情景”から生まれた曲や、物語をなぞるプレイリストも公開中。
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