

窓際の席は
まだ空いたままだった
コーヒーの湯気だけが
少し揺れている
話していたことは
思い出せないのに
向かいの椅子だけは
よく覚えている
人は帰っていく
夜も過ぎていく
それなのに
席だけは
そこに残っている
残席は
誰かがいない話じゃない
そこにいた時間が
残る話だった
雨上がりの街が
窓の向こうで光っている
その景色も
前より少し静かだった
いつもの店
いつもの席
変わらないはずなのに
少しだけ違う
残席は
空白じゃなく
余韻だった
帰ったあとも
しばらく温かい椅子みたいに
夜の中に
少しだけ残っている
席は空いていた
でも
思い出まで
空になったわけじゃなかった
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

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残席
YOHAKU
アーティスト情報
YOHAKU
言葉にならなかったものを、そのまま残す音。 静かなトラックに乗せて、日常の中にある違和感や余白を描く。 特別じゃない時間、名前のつかない感情、 消えなかったものだけを拾い上げるように。 強くは言わない。 でも、確かにそこにある。
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