

剥製アリー
あの子の指が好きだった
華奢だしすぐに折れそうで
心配しながらいつも
見ていました
あの子の髪が好きだった
シルクのように繊細で
風に揺れるその姿を
見ていました
数多の空虚な生まれ 影付けて
アカシア 暗雲少女 舞い踊る
触れられる距離
触れられぬもどかしさ 剥製愛
この愛は密室でのみ息を吐く
熱を奪う 朱く黒い結晶
赦しを得たのは もう寒い頃で
失くしたままなのは 揺れる後ろ姿を
愛と呼ぶから
まずは聲から削ぎ落とします
冷たくなるまで待ちます
眼は抜かずに 残します
見つめ合う為
冷たい防腐液の 底に溜まる物語
羽音ひとつ聞こえぬ静かな夜
脳裏に浮かぶ 最後の瞬き
傀儡の暗雲少女 揺ら揺れる
触れられる距離 触れられぬもどかしさ
詰みの謳を思い出した
左眼の 鼓動 咎 爆ぜる
其れは 救いの定義 愛撫を
目蓋焼かれ 咲いたままで
冷蔵庫は満たされる
あなたの空虚な生まれ 影付けて
アカシア 暗雲少女 舞い踊る
触れられる距離
触れられぬもどかしさ 剥製愛
この愛は密室でのみ息を吐く
熱を奪う 朱く黒い結晶
赦しを得たのは もう寒い頃で
失くしたままなのは 揺れる後ろ姿を
愛と名付けて
- 作詞者
八雲
- 作曲者
Taizo
- ミキシングエンジニア
Taizo
- マスタリングエンジニア
Taizo
- グラフィックデザイン
八雲, Johannes
- ギター
Taizo
- ドラム
Johannes
- ボーカル
八雲

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剥製アリー
夜光蟲
夜光蟲の音楽性を示す第十二弾音源であり、「Le paradis」シリーズに属する楽曲。
アーティスト情報
夜光蟲
2025年、2月に始動。Voice八雲とGuitarのTaizoによるバンド『夜光蟲』 ビジュアル、音楽性、映像、歌詞の世界観全てを包括してコンセプトを路地裏電脳秘密倶楽部とする。 アコースティックギターとEDMサウンドに湿度を纏った歌謡メロディー、八雲自作の小説を元に紡がれる悲哀に満ちたリリックと不気味かつ異世界的な映像が特徴。
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夜光蟲



