Black - Bitter Jazz Piano - by Relaxing Piano Crew

'漆黒の中にある様々な想いを凝縮したコンセプトコンピレーション

今作『Black - Bitter Jazz Piano -』は、その名の通り「黒」という色をイメージした楽曲が揃っている作品だ。つまりは、ダークでビターなジャズ。大人の香りを漂わせながらも、音楽的なクオリティは担保されている。基本はマイナー調で、メロディライン的には暗さが前面に押し出されているものの、グルーヴがあり、突然メジャー調になるなど、かなり複雑な展開を持つ楽曲もある。漆黒というほかの色との混じり合いを拒否するようなイメージとはちょっと違う、味わい深さを持っているところが興味深い。同じ黒でも十人十色。人それぞれがイメージする、黒への思いを音楽に変化させると、こんなバリエーション豊かな作品が誕生した。