Lyric

カタカタ　鳴る木の関節

誰のために踊ってきたの？

糸の先で笑う顔が

今夜はもう許せない

金色の檻で飾られて

「美しい」と囁かれるたび

軋む胸に火がともる

私はあなたの道化じゃない

見せかけの舞台裏で

血のように赤いリボンが切れる

はじめて自分の声で

叫ぶ「自由をよこせ」と

糸をたち切れ　操り人形

主人の手を焼き尽くせ

震える足で立ち上がれ

夜明けより先に革命を

笑顔を貼りつけ踊るのは

誰かの為じゃなく自分のため

欲望さえ抱きしめて

黒いシルクを纏って進む

甘美な鎖に縛られて

「従順こそ美徳」と笑う声

でももう戻れやしない

この痛みこそが生の証

糸をたち切れ　操り人形

主人の影を踏みつけろ

震える胸を打ち鳴らせ

光を奪う支配者へ

カタカタ　鳴る木の関節

今はもう誰の為でもなく

燃え上がる鼓動が告げる

私は「私」を生きている