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一つ、二つ、こぼれる花は
心凄し伝う涙
そばにいても 悲しき調べ
響く恋の歌 儚き
三つ、四つ、聴こえる音は
ため息だらけの言ノ葉
忍ぶる思ひ 届かぬ思ひ
暮れゆく 今日もまた 夕暮れ
梅見月に降る雨は冷たくて
春が来るのを待っている
春が来なければ雫になって
あなたの幸せ祈るでしょう
サヨナラ いとし 泡沫の夢
香散見草(かざみぐさ)は 消えゆく運命
ここから永遠に 隠身(かくりみ)になる
月が照らす空へと 導かれる
ゆらりゆらり 揺れる炎は
悪夢の始まりの合図
妖言(およずれごと)鬼魅(きみ)がささやく
紅い空 輝く十五夜
鏡の中 影が映すは
二人が歩く夜の街
微笑み合う それだけなのに
凍りつく 狂おしき蝶
激しく燻(ふす)ぶる感情は切ない
愛がくれた悔しい地獄
愛がくれたのは 温もりもあって
極楽と地獄 飴と鞭のよう
ありがとう 優しい 幸せな時
桜色に染められた世界
夢から夢へ 移り身になる
慈しみ深き星へと 引き込まれる
茜色の空が私の頬を染める
美しき想い出が回っていく
あなたを想うから私は泡になる
風に乗り飛んでいくよ
サヨナラ いとし 泡沫の夢
香散見草は 消え行く運命
ここから永遠に 隠身になる
月が照らす空へと 導かれる
- 作詞
内海聡子
- 作曲
内海聡子
- プロデューサー
内海聡子
- ボーカル
内海聡子
- ピアノ
内海聡子
- ソングライター
内海聡子
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香散見草
内海聡子
シンガーソングライター・内海聡子の七作目となる「香散見草」は、百人一首に見られるような古典文学の世界を描いています。「香散見草」は梅の花の異名であり、咲き誇った花が溢れるように落ちる様子が、叶わぬ恋に涙する女性の姿と重なります。そんな情景と心情を繊細に綴った楽曲です。日本語で歌っていますが、この楽曲を通じて、日本の魅力を世界中の方々に感じていただけたら嬉しいです。
なお、今回のジャケットイラストも、イラストレーター・snowchildさんに描いていただきました。
アーティスト情報
内海聡子
兵庫県出身、東京在住のシンガーソングライター。ストリングスとピアノアレンジの美しさに定評があり、映像音楽の制作経験を活かし、楽曲の背景を一枚の絵のように描くことを得意とする。最近は「花」をテーマにした楽曲を多数制作し、叙情的かつ幻想的な世界観を表現している。 また、日本国内だけでなく海外アーティストとも精力的にコラボレーションを行い、作編曲家としてフランスのヒップホップアーティストAntilopsa Shogoun Noirの楽曲制作に多数携わる。グローバルな音楽シーンにも挑戦しながらより多くの方々に感情を紡ぐ音楽を届けていく。
内海聡子の他のリリース
EMMA RECORDS