Lyric

ああ、星の夜に

地獄のように心躍り

歩き疲れた

馬鹿みたいな景色を見た

風が吹くたび

思い出したあの日の旅

あの頂の笑えるような

寒さと共に

嵐の中をやるせないままで

波間の中を漂うばかりで

砂漠の中をあてどないままで

この世の中を無気力に生きて

どよめく街を横目に流して

過ぎゆく春を惜しみ詩にして

星降る夜をこの目に焼き付け

さすらう日々に愛が満ちるまで

あいも変わらずに旅に出てみたんだ

それもどこに向かっていたか

分からなくなるほどにさすらった

嵐の前の静けさ

嫌いじゃないな

この笹舟がいずれ

海へと辿り着くまで

夜明けの前の路地裏を抜けて

雪降る朝に吐息を残して

木漏れ日のゆれる影に見惚れて

この世の果てしなさに飽きるまで

ああ、星の夜に

地獄のように心躍り

歩き疲れた

馬鹿みたいな景色を見た

風が吹くたび

思い出したあの日の旅

あの頂の笑えるような

寒さと共に

この笹舟がいずれ

海へと辿り着くまで