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大阪を拠点に活動するラッパー Kream-O が放つ最新EPは、深い闇の中で燃え続ける炎のように、痛みと渇望を音に昇華した作品だ。ジャケットに描かれた渦と炎は、逃れられない現実や纏わりつくトラウマを象徴し、混沌に飲み込まれながらも抗い続ける姿を抽象的に表現している。
その背景には、早すぎる喪失、壊れた家族、孤独や金への飢えといった生々しい経験がある。だがKream-Oのリリックは、それらをただの嘆きとして吐き出すのではなく、ビートに重ねることで祈りにも似たエネルギーへと変換する。ブーンバップの骨太なグルーヴからトラップの鋭利な刃まで自在に乗りこなし、自身の内面を赤裸々に刻むそのスタイルは、聴く者の過去や痛みを映し出し、現実と強くリンクさせていく。
このEPは、自己表現を超え、同じ闇を抱える者たちへのメッセージであり、燃え続ける炎の証明でもある。混沌の只中でなお光を放ち続けるKream-Oの言葉とビートが、聴く者の胸に深く突き刺さるだろう。
Kream-Oは、孤独や家族の痛み、金と欲望、そして消えない衝動をラップに刻むラッパー。渦のような闇を背負いながらも、中心で燃える炎のごとく言葉を吐き出す。ブーンバップからトラップまで乗りこなし、日常と死生観を鋭く描き出すそのスタイルは、聴く者の心を切り裂き、同時に共鳴させる。
Ate Sounds Yard