ユメヲミタノハ (feat. OИE)のジャケット写真

歌詞

ユメヲミタノハ (feat. OИE)

除夜

壊れかけていたんだ。

狂信も愛も変わりはしないさ。

幼子は意思に気づきを得ては、

無意識から意識を奪ったんだ。

首刈りに疲れたんだ。

瞳を持たぬ彼等の号哭は、

脳を掻き毟るように響く。

彼等は願っているって言うのに。

「ユメから醒まして!」

金切り声は僕の意思を無視している。

苛つく心を鎮めるのはただ、

君の甘く微睡んだ声だ。

彼等が穢れているのか?

それか君が美し過ぎたのか。

問う意味すら全てが愚かしい。

願望は渦巻くだけだ。

どうかしている?

この世界はどう映っている?

気色悪いな。

そうだ、もっと醜く死んでくれ。

その方がきっと無難だろ。

斧を手に取って、首に這わせる。

より凄惨な救済を!

斃れ!

斃れ!

斃れ!

斃れ!

こんなモノが命であるはずなんてないんだ。

見てわかるだろう。(笑)

「醒まして!」

「醒まして!」

「醒まして!」

「ごめんね。」

君だけは、その瞳は見えなくとも美しかったよ。

「瞳がなくとも見えるんだ。」

「世界は頭蓋の中にあるんだ。」

君の語りはまるで異常者か?

この瞳はハリボテと言うのか(笑)

それは無償のように思えました。

だから無償で返し続けました。

傷ついた脳は癒されました。

この安らぎを愛と信じました。

信仰を否定するように、

君を殺し続けた惨状に。

芽生えた自我は吐き気と悪意を、

僕に植え付けて芽吹かせたんだ。

根が張り込む脳は強靭に、

金切り声はもはや遠つ国。

癒しは瞳に気付きを与える。

なぜ優しいのか?

ねぇ、どうして?

ねぇ、どうして?

ねぇ、どうして?

ねぇ、どうして?

こんなモノが正気であるはずなんてないんだ。

見てわかるだろう。

「ごめんね。」

「ごめんね。」

「ごめんね。」

「怖いの?」

その瞳は何を見据え、

何を目指していたんだ。

溢れた本音は救いの放棄。

無意識への帰郷。募る疑心。

その全てをたった一言で、

僕の全てを救ってくれた。

逡巡もすぐに終わる。

傷ついた脳は機能しない。

斧を持った。

首と刃に君が割り込んで、囁やく。

「一緒に死んであげようか。」

斃れ!

斃れ!

斃れ!

斃れ!

こんなモノが命であるはずなんてないんだ。

見たくなかったよ。

斃れ!

斃れ!

斃れ!

斃れ!

切り裂いてきた首は、

僕達に祈りを捧げている。

ああああああああああああああああああ

斃れ!

斃れ!

斃れ!

斃れ!

その瞳は見えなくとも

忌まわしかったから、

抉り確かめたんだ。

愛して!

ねぇ、愛して!

ねぇ、愛して。

「ごめんね。」

わかってた。

だからひとつだけ。

もう一度、僕を、無垢にしてください。

  • 作詞

    除夜

  • 作曲

    除夜

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