Lyric

ああ、この胸に空く穴が

何時から其処に在って

何時から忘れていた

逸らかすかのような

朝朗けのスポットライト

また幕が上がる 拍手が鳴る

誰も役を演じてる

誰も役に縋って生きている

仮面の云うまま

僕は役を演じてる

僕ら役に縋って生きている

熟すほど 胸を削ったメランコリ

僕は「僕」のはずなのに

僕は「僕」を演じハックする

知らず識らず 絆されていたフラジィル

ああ 誰の為の仮面か

それで得たものもあった

時に誇らしくもあったんだ

ああ 次第に忘れゆく芥

悲しい訳じゃないが

団円の先に何がある

僕は「何」を演じている

僕は誰の為に生きている

知らず識らず 絆されていたんだ

きっと 壊れ物には敏感で 削れる事に鈍感だ

他人の"当たり前"の影に巣食ったペルソナ

一つを掬い取る旅に 救えぬ底に沈む光

虚しさも 間違いも 愛せたなら

この胸に空いた穴が 意味のある物だったなら

少しだけ 浮かばれる気がするんだよ

幕が閉じたその後で

僕らそこに何を紡ぐのか

何を 何を 何を

僕は役を演じていく

僕ら役に縋って生きていく

熟すほど 胸を削ったメランコリ

僕は「僕」のはずなのに

僕は「僕」を演じハックする

知らず識らず 絆されていたフラジィル

明日の僕は僕を愛せていますか