Lyric

風が鳴る　低い音で　扉を揺らすほどに強く

言葉にならずに　胸が騒いで目を覚ます

カップに残ったコーヒーを　流して　窓から夜を眺め

星を数えても　耐えられない時間が

悪戯に過ぎる　張り裂けそうに　ただ胸が痛い

木枯らしに耳塞いで　あなた想う

眠れない夜はキスをしてね　手もまだつないでいてね

名前呼んで　髪を撫でて　心に触れて　離さないでね

静かに言葉を探しながら　ただ強く抱きしめてね

色の消えた　夢の中でも　わかるように触れていてね

目を閉じて　深く呼吸を　胸に手を置いてゆっくりと

なのに目の奥を　見つめるだけで過ぎる

時が横たわる　夜につながれ　迷い込んだまま

いつの間に風は止んで　やがて眠る

暗い夜に凍える私を　いつでも暖めてね

思いつきで　言葉足らずで　少し的外れな優しさで

ふるえる想いを探し当てて　溶けるまで抱きしめてね

音も消えて　星がこぼれて　降る雪のそのひとつを

透き通る世界　祈るような永い時間

眠れない夜はそばにいてね　キスをして　離さないで　ずっと

空に千の羽根　白くまだ広がる　夜が静かすぎるの　痛いほど

明日も次の日もその先も　愛してる　忘れないでね

名前呼んで　髪を撫でてね

何もかもに触れていてね

わかるように触れていてね