あなたが何遍も通った家と仕事場には
青白い魂の轍が光跡写真にして残っている
偶に色が違って見えるのは
怒っていたり疲れていたりするのを
優しい冷水が燻らせているんだろう
あぁ、なんて優しいんだろうね
なんにもなかった人生だね
凡人が一生かけて作る作品が
天才の一日に負けてしまうとしても
凡才に感けて居なかったのなら
かっこいい事じゃないか
気苦労し繕うみすぼらしい死ぬ恐怖
気高さとは無縁の毛玉のついたパーカー
敷衍せずに連ねた不定形な筆跡
翡翠の羽広げ葉も揺れぬ飛行
綺麗なだけでは見つからない
と規定に則るきらいがある
静謐を逆走する隨筆はトライアスロン
唾を飛ばす語りがあれば
今日は幾分調子が良さそうだ
散らかしては片付ける又は捨てる
オモチャ箱のペナルティエリア
51 Alienは柔軟が逆に弱点 そこら中にユダ
友達っつうか普通に敵だコスモポリタン
ロストプロパティ
それは心許ない繋がり
一向に構わない とよほどの強がり
強がりだから解かなきゃ
シャボン液に浸した虫あみを振り回して
漏れ出す透明の虹色
あなたの輪郭が
切なさに濡れて景色に張り付いてる
オナモミを爪弾くようにはいかず
黙ってみてやるしかない
尾を引く魂への畏敬をこめて
- 作詞
おのっく
- 作曲
Jake Angel Beats
おのっく の“露光”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
一向に構わん
おのっく
- 2
過疎都市バス+
おのっく
- 3
砂と金
おのっく
- 4
Chilly youth
おのっく
- 5
Unconsciousness
おのっく
- 6
酸っぱい葡萄
おのっく
- 7
道の上、28℃の
おのっく
- 8
my song
おのっく
- 9
無償のLove的song
おのっく
- 10
冷めた肩
おのっく
- 11
Veni Vidi Vici
おのっく
- 12
遂げる
おのっく
- 13
蠱毒から、抜け出したミミズ
おのっく
- ⚫︎
露光
おのっく
- 15
ハンディキャップ
おのっく
大量生産される曲をコンベアに乗せても見送られるだけになったのはつい最近。アルバムの順番にも聴く側は意味を必要としなくなったとききます。だからこそ最初のアルバムはどこから聞いても良いように、全部が入り口になるように、そして自分らしくいられるように作りました。2022年12月から配信開始して2年目の今年。今までを記録する為の歌詞でこれからを鼓舞します。
アーティスト情報
おのっく
2022年から本格的にラッパーとして楽曲制作に励む。動物が好きで作品には、動物の名前がちらほら出てくる。虫も好き。
おのっくの他のリリース