

カーソルがまた チカチカまたたく
真っ白なキャンバス 今日でなん枚目?
「あとでポストしよ」が フォルダでふくらんでく
未公開のまま 熟成されるアイデアたち
はじめたときは 楽しいだけだった
夜中のテンションで 作ったビート
「誰も見てないから」って
失敗さえもネタにできた
いつからだっけ インサイトを気にし出したの
グラフのやまを見て 一喜一憂ドラマ
「この時間帯が伸びます」って
アルゴリズム様のご機嫌うかがい
ノートのすみに書いた やりたいことリスト
「楽しむため」って一行目
今ひらくと その下全部
やらなきゃいけない締め切りと 依頼のメモ
Save as draft, save as
下書きだけ上手くなってく
本音よりも 「バズりそうか」で
公開ボタンの 重さが変わる
Blank canvas, blank heart
なにも書けないまま 夜があける
「作り続けなきゃ」っていうのが
一番キツいわ このハッシュタグ
Idea, burnout
ひらめきって呼ばれる 労働力
もう少し 空っぽでもいいから
今日くらいは 何も考えない
タイムラインには 毎日新しい才能
「このレベルでのびないのつらい」とか言ってる
いいねを押しながら おなかのどこかで
くらべてしまう自分に うんざりする
ファイル名「最新版」「本番」「ホンバン2」
どれが本当のラストテイク?
過去フォルダから呼び出した自分のセンス
今の自分が 少しうらやましい
予定表のスキマにねじ込んだクリエイト時間
「この2時間で1曲」って 軽く言うなよ
インスピレーションは カップ麺じゃnéeんだ
お湯そそいで3分で 出来上がらnéeって
Tab と tab が 頭の中で開きっぱなし
締め切りだけが オートリロード
「好きでやってるんでしょ?」って
そんなにナイフで 刺さないで
Blank canvas, blank heart
真っ白なのに 汚れて見える
うまくやらなきゃっていう期待が
えんぴつもペンも 動かなくする
Idea, burnout
「作れない自分」は不点か?
ストックの曲たちにあやまりながら
また新しいなにかを求めてる
本当はね 今日くらい
なにもしないで 寝てていいはずなのに
「アウトプットしない時間」は
ムダ使いってラベルを貼られる
でも空っぽじゃなきゃ なにも生まれないなら
このむなしさも 大事な準備工程でしょ
なら今日はあえて なにも描かない
それをテーマにした 曲を作るよ
Blank canvas, slow breath
なにも描かれてない まっ白
でも確かにここにあるってことだけで
少しだけ ホッとしてる
「また明日でいっか」って
なにもしないを許すリフレイン
アルバムのすみっこでひっそりと
空っぽの歌が 眠っている
Blank canvas, it’s okay
今日はこのまま セーブして
最新バージョンは「何もしてない」
それもちゃんとした ワンシーン
カーソルの光が やっと止まる
モニターの青が ゆっくり消えてく
なにも作らなかった夜だけが
錆びついたココロを 癒してくれる
- 作詞者
Frogman
- 作曲者
Frogman
- プロデューサー
Frogman
- ボーカル
Frogman

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- ⚫︎
blank_canvas
Frogman
「つくること」がいつの間にか「つくりつづけなきゃ」に変わってしまった夜。空っぽでいることさえ許されないような気がする。何も生まれないまっしろな時間も、大事なのかもしれない。「今日はなにも描かなくていいや」と自分にだけそっとOKを出す瞬間を切り取ったのがこの曲。燃え尽きかけのクリエイターの夜に、少しだけ呼吸が楽になるようなグリッチハウス × 渋谷系ロックの一曲です。
アーティスト情報
Frogman
煌めく都市の夜を切り取るシティポップとエレクトロポップが軸。ときどきダンス、ロック、エモに迷い込みながら、懐かしさと新しさが交差する瞬間を描きます。あなたの夜に、ほどよい魔法を。City pop for the soul, with detours into dance, rock & emo. Your soundtrack for the city night.
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