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歌詞

メトロニカが聞こえない (feat. kidlit)

大嶋啓之

声なき声を振り絞り

歌を奏でるメトロニカ

忘れ去られた記憶を悼むように

どんなに波形を重ねても

その音色は

どこにも届かずに消える

0と1の狭間を

飛び交う光

明滅する規則性に

意思があるなら

彼女はそこでひとり

意識を巡らせる

かつての都市の記録

その集積の渦で

降り積む灰に埋もれた

街に降り立つメトロニカ

仮想領域の中で手を伸ばした

形を持たない姿は

影にも似て

何にも触れられないまま

すり抜けてゆくだけ

無数に連なり合い

共鳴する波長

揺らぎ描く指向性を

声と呼ぶなら

メモリの奥深くに

刻まれたエピタフが

彼女に呼びかける

その思念を歌えと

掠れた声を震わせて

歌い続けるメトロニカ

残されていた名前を辿るように

どんなに波形を重ねても

その音色は

誰にも聞こえないまま

虚しく響くだけ

ずっと孤独なまま

その意味さえも知ることなく

ひとり空に向かい歌った

墓標に捧げる歌を

ノイズに掻き消されてゆく声

行き場のない感情の叫びさえも

どれだけ思いを尽くしても

その言葉は

もう届かない

届かない それでも

誰にも聞こえていないと

わかりながら

いつまでも歌っていた

形なきメトロニカ

  • 作詞者

    大嶋啓之

  • 作曲者

    大嶋啓之

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ボーカルに作曲家としても活躍するkidlitを迎え、エレクトロニカを中心にポストロック、ジャズ、アンビエントなどさまざまな要素を取り入れた、「都市と音楽」をテーマとするコンセプトアルバム。

アーティスト情報

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