Lyric

彷徨って　どれくらいだろう

行き止まり　白昼夢

やり過ごす　景色と

擦り減った　靴底

もう何度だって　振り返った

それでも痛みは透過して

終われない世界を呪った

今も息を切らしてさ

走る炎天　眩む希望

溶けたアスファルト　あの日の傷

臆病の代償

正しさも分からなくて

錆びた傘　そのまんまで

伸ばした手に　揺れる陽炎

「さよなら」まで悔やんだ

どうやって　笑えてた

思い出すとバグって

当てのない明日と

惰性で続いた鼓動

失った分だけ僕は強くなったはずだったのに

それでも消えない　孤独感

今も声を枯らしてさ

叫ぶ大事な　名前を

裂けた高架下　待つ指切り

約束の残像

未完成の詩ばっかで

欠けたジョウロ　そのまんまで

吐き気がするほどの群青

「さよなら」を置いたまま

詰まる言葉も　辿った帰り道も

明日には消えてしまうだろう

目に見えないものばかりで埋まっていた両手

空っぽの世界で

今も息は続いてて

この想いだけは確かで

伸びた夏影　救いのない魔法

誘われた蜃気楼

「もしも」なんて言葉にまだ

「いつか」なんて言葉にまだ

まだ

行方も分からないまま

昇る迷子の　飛行機雲

空に触れてしまった罰が

締め付けた　心臓

正しさも分からなくて

この想いだけを確かに

滲む名前ひとつ見送る

最後に触れた声と