

街灯が伸ばした影の中
靴音だけがついてくる
笑い声は少し遠く
誰かの夜が追い越していく
同じスピードで歩いてるのに
景色だけズレて見えて
ポケットの中の指先で
言えなかった言葉を折りたたむ
行き場のない呼吸だけ
胸の奥で揺れてる
夜道の真ん中で
ひとり踊るみたいに
誰にも聞こえないリズムで
足取りが進んでいく
みんなの隣まで
あと少しなのに
輪郭の手前で
止まってしまう
信号の青がまた滲んで
風だけが頬を撫でる
誰のせいでもないことを
何度も確かめてる
「大丈夫」って言うたびに
どこかが少し薄くなって
思い出せない笑い方だけ
道路標識みたいに残る
涙じゃなくて
ただ静かな海
夜道の真ん中で
影だけ増えていく
追いかけられるみたいに
心だけが急いでる
すぐそばで笑う声
ほんの数歩先
手を伸ばすふりだけして
また俯く
誰も悪くない夜の温度
街灯がやさしく揺れて
置き忘れたみたいな気持ちを
踏まないように歩いてる
夜道の真ん中で
ひとり踊るみたいに
このリズムが消えるまで
少しだけ生きてたい
混ざれない痛みも
抱えたままでいいよ
同じ空の下で
同じ夜を見てるから
夜道の真ん中で
ひとり踊るみたいに
誰にも聞こえないリズムで
足取りが進んでいく
みんなの隣まで
あと少しなのに
輪郭の手前で
止まってしまう
- 作詞者
灰谷愛
- 作曲者
灰谷愛
- プロデューサー
灰谷愛
- ボーカル
灰谷愛

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