

揺れる視界が這いつくばって
霞んで漏れ出る吐息を締め付ける
肺が膨れて押し出され
湿った空気が打ち付けられて
飛び散った跡を今も残している
無造作に投げた指先が
かすめて ひりついた傷跡
流れの中でいつまでも
旗を振っている
潜り込んでささやかにすり抜けて
平らになった淡い夜に
いつまでも明けない朝の匂いが
ほのかに漂って沁みだしている
コップの中で干上がった水滴の跡が
ひりつく肌のようにこびりついて
心残りとなっていく
夕暮れに平伏す風のように
にわかに睫毛を揺らしながら
昼間の落ち度を照らす光を横切り
後ろ髪を引っ張られながら
進まない足跡を軽くかたどって
ビルの隙間を縫って辿り着く
溢れたままの文字を拾い
ゆっくり摘まんで窘める
誰も気付かない星が
遠くで弾けている
知り尽くされた電灯を振り返り
暗がりに広がるコントラスト
剥げた文字盤が剥き出しになって
焼けた記憶が擦り切れている
ベッドの下で窮屈そうにあぶれて落ちる
口に含んだ氷が痺れながら
喉の奥へ滑り込む
思い切れない息を運ぶように
入り込んだ数え歌
どこかで気を持たれて
いつの間にか口ずさむ
気付かないまま
明日になって
気付かないまま
影になる
繰り返された冷え切った部屋で
ざらついたページをめくっている
揺らいだ瞳を覆って待つ道案内
引き抜かれた標識を見送り
次々に届く風の便りを買い被っている
歯の浮いた言葉を垂れ流し
笑い声を噛み砕く
かすかに滲む明日を掴むように
静かに月をまとうように
- 作詞者
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 作曲者
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- プロデューサー
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- その他の楽器
福 水琴 - Fuku Mikoto -

福 水琴 - Fuku Mikoto - の“月風”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
行方
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 2
レビー
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 3
ぬかるみ
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 4
紫の虹
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- ⚫︎
月風
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 6
無感
福 水琴 - Fuku Mikoto -
深夜の静寂と微かな気配を観測するアンビエント・ローファイ・ポップEP。
断片的な声、広い余白、ノイズテクスチャ、都市の残響が重なりながら、眠らない夜の室内と街の境界を漂う6曲を収録。
Credit
Music: Suno / Flow Music
Lyrics: Fuku Mikoto
アーティスト情報
福 水琴 - Fuku Mikoto -
その時、その場で生まれる圧力を音へ変換し、体感を言葉へ移し、沈み込む直前に飛散していく情景をとどめた歌たち。 ambient pop / japanese lo-fi / AI song
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