PHASE Front Cover

Lyric

PHASE

Flat'n'Sharp

乾いた舞台の隅で

意味を持たない言葉を並べる

拍手のない時間だけが

やけに正確に流れていた

正しさはいつも遅れて届き

誰も拾わない仮説ばかりが

夜の底で静かに沈殿していく

終わりを仮定するたびに

消え残る何かがあった

名前を持たない確信だけが

呼吸のように続いていた

わずかにずれた位相のまま

重ならない光を抱えて

それでも同じ方向を見ていた

理由なんて後付けでいい

解釈されない言葉でも

受け取る者がひとりいれば

それだけで形は生まれる

世界はあとから追いつく

論理は時に刃物のようで

感情を静かに切り分ける

その断面の滑らかさに

自分でも少し驚いていた

遠回りと呼ばれる軌道を

あえて選び続けたのは

最短距離では触れられない

何かがあると知っていたから

交わらないことを前提に

それでも並んで歩く

理解ではなく

ただの選択として

わずかにずれた位相のまま

同期しないままでよかった

ひとりではノイズだったものが

ふたりで意味へと変わる

正解に触れなくてもいい

輪郭さえ曖昧なままで

ただ消えなかったという事実が

すべてを肯定していく

証明できない関係性に

名前を与える必要はない

ただ一度も手放さなかったこと

それだけが残ればいい

わずかにずれた位相のまま

今もなお重なりきらずに

それでも同じ光を見ている

それだけで十分だった

誤差のような距離の中で

確かに繋がっていた

言葉にならない確信だけが

静かに世界を変えていく

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