Solitude Bamboosのジャケット写真

歌詞

dive

&.(anddot)

愛の才能も手に入れず

誘う焦燥に背を向けて

気にいる筈の甘いキャンディ

息殺して

何十回もなぞった笑った夜なら

瞬き一つで暗転だね

さよならデイドリーム

君の反応に気が狂れて

蝕む現実を手に入れて

身になる筈もないキャンディ

目を瞑って

何十回も触った許した心も

瞬き一つで暗転だね

さよならデイドリーム

真夜中のその向こう

跪いても沈み込む

鈍色に彷徨う

I don't like singing for me

I forget laughing for me

  • 作詞者

    安井 淳

  • 作曲者

    安井 淳

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2021年8月、僕達3人は新しいバンドを始めた。
きっかけは、世界中で始まったあの"STAY HOME"中に独り作ったデモ音源から。

2020年4月。先の見えない長期休暇が突然始まる。
人との接触を持てず、只々部屋でずっと1人ぼっち。
おかしくなっていきそうな自分を保つ為に、曲を作り始めることにした。

長い間僕は、ギターと鼻歌を録音するというアナログ丸出しな曲の作り方をしていた。
そんなやり方にある頃から限界を感じ始め、1人では曲が全然作れなくなってしまっていた。
そこで、2019年頃に全く違う作曲方法を試すことに。
それはiPhoneに標準装備されているガレージバンド(音楽制作ソフト)で、自分が興奮するドラムパターンをひたすら考え打ち込み、内蔵のシンセサイザーでそれに色づけをしていくという方法。
できる限りギターを使わず(手癖なコード進行を避ける為)ガレージバンドに入っている音を使い、頭の中に浮かんでくるイメージを辿って作り上げていく。
これがもうめちゃくちゃ楽しかった。

元々80年代の音楽が大好物な僕にとって、シンセを使って曲を作る事は楽しくて仕方ない。
iPhone用のオーディオインターフェースまで購入し、ギターやベースも導入。
春の陽気など目もくれず、暗い部屋でまさに寝食を忘れ曲作りに没頭する。
今回は初めて何事も意識せず、自分の心の趣くまま曲を作ってみた。
今までソロワークは何故か謎の固定観念に囚われ、変に自分を縛ってしまっていた。
今は自分の為だけに好きな事をしようと、夢中で小さなスマホの画面と格闘し続けた。
そして2週間程で1曲が完成し、自分のソロ名義でSNSで発表。
それがアルバム2曲目の「night moves」の原型。
初めてDTMでとことん突き詰めた曲ができ、かなり手応えを感じた。

時が過ぎ、2021年7月末。
以前とすっかり変わってしまった日々の中、あれからも時間を見つけてはガレージバンドに向かっていた。
そして、また1つ満足できる曲ができた時に"イタミトクニン"と会うタイミングができる。

この頃僕は色気が出始めていた。
「今作っている音楽をバンドで表現してみたい」
何年もバンドをやっていると、一度この思考に入るともうどうにも止められない。
そこで、イタミと会った時になかば強引にその場で2曲を聴いてもらう。
バンドに誘いたいのももちろんあるが、長年にわたって(25年ぐらい?)いくつものバンドを一緒にやってきたドラマーの彼に、一度どうしても聴いてみてもらいたかった。
結果は思ってたよりも好反応!
しばし話合った結果、一緒にやってくれる事に。やったぜ!!

そこからは曲作りとメンバーを探す日々が始まる。
まずはベーシスト。
やろうとしている音楽的にも、必ずキーマンになる存在が欲しい。
そして、今回始めるバンドはどうしてもキーボードプレイヤーが欲しい。
ある日、イタミの口から「ベースは梶さんやろ?」という言葉が。
あ、ほんまや。最高の人おったやん。
僕とイタミが8 1/2(ハッカニブンノイチ)というバンドをしている時に、一番仲が良く、そしてとてもお世話になった"honeydip"というバンドのベーシスト"梶本隆仁"。
通称"梶さん"だった。

すぐ梶さんに何年ぶりか分からない久方ぶりの連絡を取り、バンドの話には触れず、近日飲みに行く約束をする。
そして飲み会当日。
3人お互いの近況などを話しながら、久方ぶりの再会に乾杯を。
だいぶご機嫌な雰囲気になったタイミングでバンドの事を切り出す。
今、梶さんが全く音楽をしていないのは知っていますが、良かったら僕達と一緒にやりませんか?と。
「やる」
たった一言。即決。
まだ音も聴いていないのに本当に大丈夫ですか…?と聞くと、2人がやり始めた音楽なら間違いないやろうし、なにより楽しいやろうと。
嬉し過ぎるやろ…涙

こうして軸の3人のメンバーが決まり、キーボードプレイヤーを探しつつ、スタジオで曲を組み立てていく事に。
ひとまず、デモのシンセフレーズを同期したり色々模索してみたが、これが全くしっくりこない。
あれこれ試行錯誤してる時に、試しにやってみた3人だけのプレイに一番手応えを感じる。
肝心のキーボードプレイヤーの方は、かなり真剣に探したがどうしても見つからず。

ここで僕達振り切りました。
もう3人でやろうと。
それが一番最高のカタチだと。

こうして「&.」始まりました。
翌年2022年6月30日に初ライブも決まり、ライブ活動もスタート。
そして今年2023年2月から、僕達3人が最も敬愛するサウンドエンジニア"YU SHITANDA"さんと、ゆっくり時間をかけて今回の音源を作りました。
渾身の全6曲。
僕達3人なりの、80'sへの愛を閉じ込めました。
どうか、あなたの耳元に深く寄り添えますよう。
末永く楽しんでもらえますように。

安井淳/ &. 2023年、秋

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