Lyric

自傷するための愛

君には気付かれたくない

辞書には載ってない

意味はひとつだけじゃない

涙は血液

血管を伝って広がるホットチョコレート

眼球から逃げていく感情

涙で濡れた頬が乾いた瞬間

精気を帯びない朝

夢から引きずり出す

聖域交わる夜

夢はひとつだけじゃない

救われないこと

とっくに気付いてしまっている

神様お願い

眼球から逃げていく感情

涙で濡れた頬が乾いた瞬間

封じ込められるものが嫌い

幸せも悲しみも怒りも全部消そうとしている

それすら無意識かもしれない

どんなことを書いても考えても陳腐でくだらないものしか出てこない

私から生まれるものは排泄物で

糞尿を垂らし悪臭を放ちながら

私は普通に生きている

普通に生きている

普通に生きられるようになってしまった

こうして生きる事が

自分を残さなくてはならないという焦燥感に駆られる事も

現実から逃れようと必死に蠢く事も

もう何もかもピンとこなくなってしまった

涙で腫れ上がった瞼とむくんだ足

思春期が終わったから私はつまらない人間になったのだろうか

私はつまらない大人になるのだろうか

つまらない連中しか集まらないし

真面目に生きなきゃいけなくなってしまった

でも変わらず皺寄せはいつも自分に来るものだ

何故だか何処かで何かが

徐々に崩れていく音が地鳴りのように脳裏に広がっていく

トンネルを越えた先には

いつも違う景色があって

いつも違う風が吹いていて

いつも違う葉が落ちていて

それは世界の終焉の様な鋭い殺意に感じられる時もあるけれど

雪の結晶の様な柔らかくて優しいもののように感じられる時もあるんだ