歌詞

カーテン越しの空が

少しだけ白んで

夜を手放す準備を

街が始めてる

まだ冷たいままの

この部屋の時間

あなたのいない朝に

名前をつけられず

(Ahh… Ahh…)

終わりだと

言えないまま

始まりだけが

近づいてくる

消えた光の そのあとで

私はここに立ってる

抱きしめなかった未来が

胸の奥で まだあたたかい

夢じゃないと 知っていても

手放せないまま

夜明けの中で

あなたを 生きてる

割れたガラスみたいな

朝の静けさ

触れればすぐに

崩れてしまいそうで

時計の針が

進むたびに

あなたとの距離が

音を立てて増える

(Ahh… Ahh…)

忘れるより

難しいのは

覚えたままで

今日を選ぶこと

消えた光の そのあとで

涙はもう流れない

それでも心は

あなたの形をしてる

名前を呼べば 壊れそうで

声を飲み込んだ

夜明けの中で

ひとり 息をしてる

(La… Ahh…)

もしも同じ朝を

どこかで迎えてるなら

それだけで

救われてしまうから

消えた光の そのあとで

私は歩き出さない

立ち止まったままでも

愛は 消えない

夜が完全に終わるまで

ここにいさせて

夜明けの残響が

消える その瞬間まで

(Ahh… Ahh…)

光はもう

追いかけない

それでも

胸は まだ明るい