とん、とんのジャケット写真

歌詞

とん、とん

ジュルノ

とん、とん、と

夜の段を のぼる音

子猫のころの 高い塀

わたしの足じゃ 届かなくて

すくんでいたら あなたが

ひとつ先で ふりむいた

街の灯りが 遠かった夜

風がしっぽを 揺らした

「こわくないよ」

その一言と 背中だけ

たよりに のぼった

ひとつ ひとつ ゆっくり

こわくないよ おいで

月あかりの 階段を

あなたがくれた あの声を

たどれば 足が前へ出た

ふりむいてくれる 人がいた

だから のぼれた

あれから 季節はめぐって

高い塀は もう のぼれない

かすむ瞳 おそい足

小さくなった 背中で

あなたは ためらってる

のぼり慣れた はずの段を

「すまんな」って

つぶやく声が 聞こえた

謝らないで ねえ

わたしは 待ってるから

こわくないよ おいで

冷たい風の 階段を

あなたがしてくれたように

今夜は わたしが 先をゆく

ふりむいて 待ってるよ

ゆっくりで いい

いつのまに 入れ替わったの

のぼる者と 待つ者

ふりむき方も

灯りの ともしかたも

あなたが 教えてくれた

このやさしさの 名前を

わたしは まだ 知らないけど

こわくないよ おいで

このまま 眠っていい

あなたがくれた あの声で

わたしが となりで 見ているよ

もう 急がなくていいよ

高い塀の ことは忘れて

ゆっくりで いいよ ――おやすみ

とん、とん、と

明日も のぼろうね

わたしが 先に ふりむくから

この 夜の 階段を

  • 作詞者

    ジュルノ

  • 作曲者

    ジュルノ

  • プロデューサー

    ジュルノ

  • その他の楽器

    ジュルノ

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