Lyric

「天の原　ふりさけ見れば

春日なる三笠の山に　出でし月かも」

入れすぎかも　小鍋に溶かしたお味噌

まな板で待機するお豆腐一丁

ちらつくは　流しの蛍光灯

それから　母の背中　その光景と

何を思い　小鍋にお味噌を

溶かしていたかってこと

距離だけじゃなく　時さえ跨ぐ

存外あった適応力が

より掛け離すあの場所

とりわけ話すこともないし

たぶん近況や東京のことなどなど

言うんだろうね

昨日、今日のこの気分は当面

もやのなかで

それこそ　この底の方

沈んだ豆腐です

思い馳せた分　mileage

たまってくよ　mileage

言えないで　またも流れて

またも離れても　待っていてね

ためてく　mileage

ためてくだけじゃ　いれんし

飛べないでいて　mileage

たまってくよ　mileage

テレビの中は東京の話

MBCどんかごは

こっちではやっとらんし

リモコンから手を離して

色相などがおっちんだ飯に手を合わした

放てば手にみてり

本心の解釈を一捻りして

お椀から立つ湯気　あつつってヘマ

久しぶりに具にヘチマが入れたくなる

コープみらい風町店にて

足りない酒だけ買い足して

向かいへ渡る手押し信号の

「おまちください」

にもう少し辛抱してさ

ふりさけ見れば

ナブライト灯す飛行機が

ずっと上　西へ飛び去る

将来トーキョーの

おじちゃんと呼ばれる日を

楽しみにしております

思い馳せた分　mileage

たまってくよ　mileage

言えないで　またも流れて

またも離れても　待っていてね

ためてく　mileage

ためてくだけじゃ　いれんし

飛べないでいて　mileage

たまってくよ　mileage

思い馳せた分　mileage

たまってくよ　mileage

行けないで　何を眺めて

何を重ねても　違っていて

ためてく　mileage

ためてくだけ　mileage

思い馳せた分　mileage

思い馳せた分　mileage

思い馳せた分　mileage

たまってく　mileage