

…ガタン、
キャリーケースだけ先に曲がった
22:16の案内板
22:16の案内板
あ、まだ点いてる
22:16の案内板
スナック裏の換気扇
白い湯気が横へ流れる
座席指定のチケットが
濡れたポケットで四角い
横断歩道の押しボタン
誰も押してないのに光った
雑居ビルの集合ポストに
折れたストローが一本
誰も見てない防犯灯
少しだけ明るすぎる
22:16の案内板
行き先だけ入れ替わる
22:16の案内板
名前だけ置いていく
…ふふ
22:16の案内板
22:16の案内板
キャリーケースの転がる音
遠くのアナウンス
マイクの歪み
商店街がひっそりとする
半分だけ降りたシャッター
コインランドリーに置き忘れられた
誰かのスマホに
通知音、通知音
誰のでもない通知音
道路脇の反射板
車のヘッドライトで宝石のように輝く
期限切れの駐車券
風で裏返る
あ…えっと
そのままで
キャリーケースだけ先に曲がった
22:16の案内板
行き先だけ入れ替わる
22:16の案内板
まだ点いてる
まだ点いてる
遠くで信号機が瞬く
録音だけ残っている
22:16の案内板
- 作詞者
MASAQUI
- 作曲者
MASAQUI
- プロデューサー
MASAQUI
- プログラミング
MASAQUI

MASAQUI の“22:16の案内板”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
22:16の案内板
MASAQUI
地方の冬の繁華街を漂う記録のような楽曲です。
キャリーケースの走行音。閉店間際の商店街。自販機の返却口。少しだけ狂った時計。誰のものでもない通知音。
感情を説明する代わりに、街に残された設備や物体の状態を観察し続けます。
透明感のあるボーカルは耳元で囁くように近く、それでいて現実との接続が少し壊れています。
メランコリックなシティポップとローファイ、壊れたダンスミュージック、深夜ラジオ、古いVHSの質感が混ざり合い、夢と現実の境界を曖昧にします。
これは完成された物語ではなく、旅先の夜に偶然録音された違和感の断片です。



