Lyric

放課後の教室の窓 ガラスに残る指の跡

夕日が長すぎる影を 廊下にそっと落とした

あの時、話しかけられたら (たら、れば、ばかり)

答えのない自問自答をまた繰り返す

勇気を出して君とのトークルーム

全部まとめて削除したのは昨日の夜

なのに、指は勝手にアルバムフォルダを開く

あの日の集合写真、キミを探してる

涙のプレイリスト この曲が鳴り終わるまでに

キミを上書き保存できたらいいのに

駅前のベンチで アイスが溶けるみたいに

私の最後の強がりも消えていく

ねぇ、もしも願いが叶うなら

もう一度「おはよう」って言いたい

制服のスカート 折り目のシワが取れない

それと同じくらい 私の心にもキミの形が残る

友達のインスタに映る 楽しそうなキミ

「おめでとう」ってタイプしたけど 送れなかった

立ち止まると聞こえる 蝉の鳴き声がまだ夏のまま

季節だけが、私を置いて先へ進んでいく

帰り道はいつもキミの影を探してる

なにも変えられないのが 悔しくて仕方ない

涙のプレイリスト この曲が鳴り終わるまでに

キミを上書き保存できたらいいのに

駅前のベンチで アイスが溶けるみたいに

私の最後の強がりも消えていく

ねぇ、もしも願いが叶うなら

もう一度「おはよう」って言いたい

スマホの電源を切って 鞄の奥にしまった

キミとの「いいね」の履歴も全部

もう見たくない、見たらまた好きになるから

充電器も持たずに 永遠に聴いていたい

涙のプレイリスト キミを連れ去るメロディ

涙の跡を指でそっと拭った

過ぎ去った日々の「さよなら」と「大好き」が

このリフレインで ずっと私を包むんだ

いつかこの傷跡も 強さになりますように

… 「バッテリー残量 わずかです」

ログアウト

(また明日、私だけの景色で)