Lyric

戯けた歌で 浮き足立つ街並み

儚い光がやけに眩しい

ため息の後に言葉を噤む君の

横顔だけが離れない

君が響かなくなってしまった

歌をいまだに僕は聞いてた

僕が過去に馳せた頃に 君は未来を描いた

ほつれたマフラーの糸で 繋がった僕らは

未来を先延ばしにして

わがままな僕をそっと包むように

君の隣で眠ってた

消えない罪を 何度も重ねてる

いつしか日々は 愛を溶かす

メーデー響く 惑う月明かりは

皮肉めいた冷気を纏って

深夜かけた電話の向こうで

君は人知れず泣いていた

いつしかすれ違った僕ら

糸の先は遠く彼方へ

離れてしまった僕ら 何が正しいのか

何を間違えたなんて きっと

呆れるくらい白い息を吐いて

遠ざけてしまうんだろう

君が最後にくれた言葉は

冬の吐息に飲まれ消えた

君だけは幸せに 春に似た温かさで

いて欲しいと思えた

ほつれたマフラーの糸で 繋がった僕らは

未来を先延ばしにして

わがままな僕をそっと包むように

君の隣で眠ってた

ほつれたマフラーの糸に 繋がった僕らは

互いの日々を進みゆく

時々懐かしいと思う度に

それすらも笑えたらいい