

遠く滲んだ願い事も、
剥がれ落ちたまま。
溶けた声が君を指して、
遠く、朝を呼んだ。
日の届かない場所で、眠る君と。
こぼれ落ちた日々を、
今は誰が生きているのか。
僕は空を見ている。
君が居た季節が留まる場所で。
僕らをとらまえる混乱ですら、
愛せる人間であればよかったのに。
後悔は流れ去る水のように、
一片の余剰をも残すことはない。
祈る声を忘れながら、
移ろう季節が。
伸びた髪を揺らすたびに、
また立ち止まった。
その声と姿へ届かない手に残る、
何の意味もない温もり。
棄てられたら。
誰も触れない綺麗な悲しみを前にして、
この夢が終わること、受け入れて歩いた。
だけど君の声に、どんな慰めも及ばなくて。
歩き出した道は、君が居た季節のままだった。
僕は空を見ている。
滲んだ願い事が消えないように。
- 作詞者
vmgf
- 作曲者
vmgf

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ポストロックの新境地を切り拓く、kirye初の6曲入り1st mini Album。
アーティスト情報
kirye
from2018.10〜 PostRock新世代。 名古屋発、新宿を拠点に活動中。
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