

朝靄の中 目覚めかけた夢
誰かの声が 耳の奥に残る
触れられそうで 触れられない距離
その背中だけが やけに鮮やかで
時のはざまに 揺れる影法師
名前も顔も 霞んでしまったのに
たしかに 誰かを 愛していた気がする
あの胸のぬくもりを 覚えている
夢が終わる その瞬間に
君の笑顔が 見えた気がした
風のように 消えてゆくけれど
記憶の舟は 岸を離れて
昨日の出来事も 遠ざかっていく
でもなぜだろう 涙が頬を伝う
朝が来るたび 少しずつ忘れて
誰にも話せぬ この想いだけが
夢の奥で また君を探してる
思い出の名前さえ 呼べなくなっても
心の奥にだけ 残ってる
優しい声 あたたかな手
二度と会えない 幻でもいい
君は確かに そこにいた
ゆらゆらと 流れてく夢
手のひらで すくったしずく
ひとしずくの想いだけ 胸に
もう何も 覚えていないのに
君の気配だけが 離れない
夢と現の 狭間に揺れて
そっと囁く “また逢えるよ”と
朝の光が すべてを包んだ
- 作詞者
Tukuyomi
- 作曲者
Tukuyomi
- プロデューサー
Tukuyomi
- レコーディングエンジニア
Tukuyomi
- マスタリングエンジニア
Tukuyomi
- キーボード
Tukuyomi
- ボーカル
Tukuyomi

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夢ノ名残
Tukuyomi
夢と現の狭間で、君の面影が揺れる——
Tukuyomiの『夢ノ名残』は、箏・笛・ピアノの旋律とLo-fiのやわらかな質感が溶け合う、幻想的で感傷的な和風バラード。
夢の中でだけ会える“誰か”への想い、朝靄とともに消えていく記憶の余韻を、静かに丁寧に描き出します。
「たしかに誰かを愛していた気がする」
——その儚さが、聴く人の心にそっと寄り添います。
アーティスト情報
Tukuyomi
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