燃え尽きたのはグリングゾル
きみの帰り待つ李白は
十四行詩のリルケが
ロダンに宛てた手記を見る
洋子と孔雀の心臓
凍りついた香で
余白の記憶を埋めていく
太陽目指したイカロス
緑と黄色のつばさで
溶け出した体抱えてる
腸を断つように絵を描いて
頭をあげて奈良を想う
芸術と簡単にいう人らを
俺は今日も嫌ってる
簡単ではなく
考えた末にそうなった
遠くの波の音が聞こえる気がする
Number
それはいつかの記憶であるから
でも確かに瞬間にあるなら
目の前に没頭することを判断
絵や曲を作る
気持ちを告白はせず
説明もせず
存在自体残す
重要なことは近づいてくこと
そこに見ている純粋に奪われて
生きてる俺をきみも目にしたなら
何かをきっと感じるだろう
意味よりも今
命の隙間
上澄の作画と
錯乱を拒否
ペーター・カーメンツィント
郷愁にピント
破壊されても打ち負かされないと
80日と4日
老人と海
疎まれる日もささやかな希望
シスレーの描く霧と庭は淡く
ラヴェルのピアノは知性と調和
サティが残した想起する散文
動悸する回数
夕陽はレッド
七歩のうちに詩を書いていた曹植
しなる弓と剣の狭間の三曹
激しく煮る豆殻は兄弟
同じ根の存在
苦しみが混在
鼓動を煌々と
静かで本物
口数より残す調律が炎
嘘がない行動を
美徳は想像を
超えてく今後も
上等な子供
ねえいつの間に
だいぶ歩いてた
一羽の鳥も鳴かずに澄んでる
両手に満たされていた苦悩
抱えきれない海まで
戻っていた
なあ,いつまで?
評価するわけ?
時には1人で
ほら“そら行け”
才能や資質よりも事実
現実で響く
美しさに一途
遠くの波の音が聞こえる気がする
Number
それはいつかの記憶であるから
でも確かに瞬間にあるなら
人生を受け入れる波漂ってた
- 作詞
NINA
- 作曲
Jammy Beatz
- プロデューサー
NINA
- レコーディングエンジニア
nullheart
- ミキシングエンジニア
nullheart
- マスタリングエンジニア
nullheart
- グラフィックデザイン
NINA
- ボーカル
NINA
- ラップ
NINA
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- ⚫︎
遠くの波
NINA
NINA Single
アーティスト情報
NINA
NINA:rapper,画家. 幼少期から絵に親しみ、京都でグラフィックデザインを学んだ後、デザイナーとして活動。20代後半、絵画を創作することに行き詰まり10年間絵が描けなくなる。そんな中で福岡の警固公園でフリースタイルラップに偶然出会い、ラッパーとしての道を歩み始めることになる。2018年から音楽活動を本格化し、ファーストEP「hug」がiTunes Store日本ヒップホップランキングで24位、セカンドEP「fish」、サードEP「B」が16位にランクイン。現在も音源制作と絵画で国内外の注目を集めている。
NINAの他のリリース
kego local rap