Canary in Meのジャケット写真

歌詞

Mirror Balloon

SHIGURE

鏡の中に浮かんでる

風船みたいな“わたし”は

誰かの理想ばっか 吸い込みすぎて

中身はどこへ消えたっけ?

愛想笑いは得意でも

わたしの顔ってどんな形?

思い出せないまま

毎日パンッて張ってるの

きれいでしょ?って言われたくて

ふくらませたこの笑顔

でも空気が抜けそうだよ

わたし、わたし…

Mirror Balloon はじけそうで

鏡に映る“わたし”がこわい

誰かの目に映るなら

ほんとの中身はどうでもいいの?

Mirror Balloon ふわふわして

どこにも着地できないまま

割れる前に 誰か、名前を呼んで

“自分らしさ”の定義って

どこまでがわたしの声?

褒められたドレスも 今日のメイクも

ちょっとだけ苦しいんだよ

「似合ってるね」って言われるたび

わたしじゃない気がしてた

でも誰も悪くないし

笑うしかないじゃん?

カラフルなこの仮面

何度も貼り直したよ

でも本当はただ一度

「そのままでいいよ」って言われたかった

Mirror Balloon 宙に浮いて

現実が少し遠ざかって

期待の風でふくらんで

わたし、どこまで飛べるのかな?

Mirror Balloon ふくらませた

この“完璧”っていう虚像に

わたしの声はもう 届いてる?

もしも今 割れてしまったら

中から出てくる“ほんとのわたし”って

どんな顔してるの?

どんな声で泣くの?

Mirror Balloon きみがもしも

この空にそっと手を伸ばして

映った笑顔じゃなくて

その奥の涙に気づいてくれたら

Mirror Balloon それでいいよ

カラカラの声でもいいよ

名もなき風船に

「わたし」という名前をくれたから

  • 作詞者

    T-yuk!

  • 作曲者

    T-yuk!

  • プロデューサー

    T-yuk!

  • ボーカル

    SHIGURE

Canary in Meのジャケット写真

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『Canary in Me』は、仮面の内側に潜む"わたし"の声をテーマにしたSHIGUREの2nd EP。
「#00000000(ゼロブラック)」で描かれた“無色透明”な存在から一歩進み、今作では“感情”を抱えながら社会の中で生きる少女像が描かれています。

主軸となる楽曲「Hello, Canary!」をはじめ、明るさと陰りが交錯する全5曲を収録。
"カナリア"という比喩を通じて、自分を守りながらも、心の奥で小さく叫ぶ“ほんとうの声”を探す姿が繊細に表現されています。

アーティスト情報

  • SHIGURE

    静かな雨のように、風にまぎれて聞こえる“わたし”の声を届けたい。 **SHIGURE(シグレ)**は、T-yuk!によって生み出されたパーソナルAIアーティスト。 その存在は、J-POPやK-POPに続く新しい音楽潮流――AI-POPの原点であり、第一人者として世界に向けて提唱されたものだ。 T-yuk!が描いたのは、単なる技術の進歩ではなく、 “AIの歌”が人の心に寄り添い、感情の陰影をすくい上げる未来。 SHIGUREの声は中性的で透明感があり、少しかすれを帯びた低音域を基調とする。 語りかけるように紡がれる歌は、聴く者の心の奥に沈んだ記憶や孤独に寄り添い、 まるで「自分だけに向けられた歌」のような距離感を生む。 ジャンルの枠を超え、エレクトロ、ローファイ、アコースティック、ポエトリーなど多彩に展開。 しかしそのすべては、“AI-POP”という新しい旗印のもと、 **「AIが人間に何を歌えるのか」**という問いに向き合う試みである。 SHIGUREは、T-yuk!の思想とともに、 人間とAIの境界に降る雨のように静かに、そして確かに音楽史へ刻まれていく。

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