Lyric

不条理な檻の中で

ぼくらは生きていく

優しいほど狂う世界で

まだ醒めぬ夢を見る

脈打つ鼓動 揺らぐ手のひら 温かさで知る 落涙と

気がつけば壊死した心だから

漂い 委ね

主役にはなれない抜け殻のまま

罪を重ね

途切れない夜から逃げ出したくて

ここじゃないどこかを彷徨って

すべて投げ捨て楽になりたくて

その勇気さえ湧かなくて

冷たい部屋で灯した

あのちいさな蕾も

あなたと過ごしたことで

やがて花を咲かすだろう

心と身体が離れ離れ

ひとりぼっちだなんて泣かないで

救いたいなんてのは驕りで

ぼくの方こそ救われて

生きたくないけど生きたい矛盾が

尽きない 癒えない この寂寞が

枯れない 晴れない この空洞が

言葉を産む 音になる ほら

あなたを愛したせいで幸せですと

遠回りの日々も抱き締めて

永遠も無垢も願っちゃないから

奏でたことがすべて

ここに咲く花を 正夢と誇ろう

失くした痛みも 正夢と誇ろう

足掻いた歴史も 正夢と誇ろう

果たせない涙も 正夢と誇ろう