模範解答のジャケット写真

今日もハリボテは演じます 努めて人のように振舞います

皆目見当がつかぬニンゲンらしさを正面に描いて

傍から視れば忽ちに薄っぺらなわたしが露見します

背後から見たその顔は真っ黒で人にさえ視えないでしょう

働いたって 歌書いたって 三日坊主甚だしい

常識も忍耐も欠けた出来損ないです

世間様が拵えたニンゲンの模範解答を辿って

歪んでしまったのは世界か?それともこの心か?

人並みの笑い方も気遣いもできずに

街の広告も うわさも 小僧の視線さえも

「人に為れ」とわたしを突き刺す

「恥の多い生涯を送ってきました。」という一節で始まる小説と同じく、

得体の知れない世間という生き物がわたしをあらゆる角度から品定めするのです。

真っ当なニンゲンになろうと努めるほどに歪になるわたしの影はいま、

どんな形でしょうか?

いつかは報われますか?

嘘ついて 場を読んで 常識に慄いて

どう笑ったって どう泣いたって 心が噛み合わない

ああ 空気感染しそうな勤勉たれの風潮が

怠惰を垂れ流したわたしをはみ出し者に定義していく

一線を引いた跡に残った虚しさ

どこで生きてても誰かに後ろ指を指される

世間の目が個人的な視覚だとしたら

誰を真似しても私は私にしか為れない

だから粗末な足でも立つの

  • 作詞

    西森シンタロヲ

  • 作曲

    西森シンタロヲ

模範解答のジャケット写真

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ストリーミング / ダウンロード

  • 1

    この世界にようこそ

    僕はニンゲンになりたかった

  • 2

    加害者の砂漠

    僕はニンゲンになりたかった

  • 3

    ヒポコンデリー

    僕はニンゲンになりたかった

  • 4

    鬱病患者と灰色の朝

    僕はニンゲンになりたかった

  • 5

    醜作

    僕はニンゲンになりたかった

  • 6

    吾輩は猫である

    僕はニンゲンになりたかった

  • 7

    不正解

    僕はニンゲンになりたかった

  • ⚫︎

    ハリボテ

    僕はニンゲンになりたかった

    E
  • 9

    グッドウィルハンティング

    僕はニンゲンになりたかった

ひとりパンクロックバンド、「僕はニンゲンになりたかった」のファースト・ミニアルバム。
間違いだらけの一人のニンゲンが、それでも正しくあるために書き上げた7曲を収録。

「僕はニンゲンになりたかった」は、ヴォーカルとギターを務める西森シンタロヲによるソロ・プロジェクト。文学に影響を受けたメッセージ性の強い歌詞を武器に名古屋で活動中。反骨精神剥き出しの鋭利なギターサウンドと強度の高いメロディが特徴。

鬱病患者、機能不全家族で育ったアダルトチルドレン、親になりきれない大人たち……。
生きづらさを抱えるすべての人に向けて唄い続けている。

アーティスト情報

  • 僕はニンゲンになりたかった

    ボーカルとギターを担当する西森シンタロヲによるひとりパンクロックバンド。 文学に影響を受けたメッセージ性の強い歌詞を武器に活動中。 中学時代、母を自殺で亡くしたことをきっかけにギターを手に取る。 鬱病患者、機能不全家族で育ったアダルトチルドレン、親になりきれない大人たち…… 世間から取り残された疎外感に苦しむ人々のために歌う。

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