Lyric

「明日には雪が降るみたいだよ」

考え抜いたってこれくらいしか浮かばない

サンタにでもなって驚かせたいけど

さっきの言葉を渡せる勇気もない

こんな冷えんのに何してんだろう

駅でバッタリなんてないのになぁ

「寒いね」と言った君に半歩寄り添ってみたり

「綺麗ね」と言った君に見惚れてにやけたり

この街のどっかで「そうだね」なんて

誰かと笑っているのかな

高価じゃないし君がいつも何気なくくれる

プレゼントには随分と劣ってしまうけど

クリスマスだとか理由がないと

言えなそうなんだ

「君が好き」

それらしい台詞をいくつも選んで

可愛い包装と赤と緑のリボンで

雪とか添えてもすぐに溶けて

君は茶化すだろう

まぁそれもすごく良い

なんか説明出来ないけど

たぶん「ありがとう」がぴったりなんだ

「会いたい」って言ってしまった僕をちょっと褒めてみたり

「ごめんね」の文字に「全然!」なんて格好付けてみたり

愛おしいってこういう胸の痛みだ

君にもらってばっかりだな

誰がどう考えたって僕はトナカイだし

サプライズも上手じゃないけど

何通り考えてもやっぱり

「雪だね」と言って伸ばした手をぎゅっと握ったり

「なんてね」それは僕じゃない誰かの役目だろう

こんなにも君を想っているのに

積もるだけで届かないなぁ

「寒いね」と言った君に半歩寄り添いたいのに

「綺麗ね」と言った君にずっと見惚れてたいのに

クリスマスももう終わってしまうのに

渡せないままだ

「君が好き」