Lyric

簡単な事だった

忘れればいいんだ

枯れてしまうように

散々な祈りだ

アネモネが咲いた

その色も見ず

胃液の中に化け物がいる

どうか喰い殺してくれ

まさに愛情だ

この花は美しいのに

曖昧なままで濁した

花弁の裏に

恋煩いをした

微かに君の花を見た

暗澹な日々だった

その横顔すら

枯れてしまうように

結局はダメなんだ

ただ香に誘われた

曖昧を越した

姿に花弁が降って

言葉ごと全部そのまま

消えていきそうだ

胃液の中の化け物が言う

もう終わりにしたいな

せめてこの花があなたの

手を引けたなら

曖昧なままで忘れた

花弁の意味を

思い出したんだ私は

息をしていたい

曖昧なままじゃ届かない

手を伸ばしても

青空を見た

来世はどうか花がいい