

明かりの消えた賃貸 ベランダの向こう
空に光る尾翼 プロペラ機が
何処を旅して来たの?
はたまた何処かへ行くのかしら
笑ってる君が 寝そべったまま
何処にも行けない僕は 目の前に散らばってる
日常(くらし)にばかり 目を取られたせいで
いつしか儚く 瞬くあの灯りさえ
ピントが合わなくなっていたよ
ホーローマグに木星が浮かんでる
飲み干したカップに木星が浮かんでる
眠り付いた柔らかな白い肌の上に
貼り付いた月明かり
頭の中 色を言葉 綴れないまま
朝を迎えた また相も変わらず
六畳一間 暮らしが 貼りついたまま
気付かない振りする 生活を重ねてゆく程
液晶画面に練り込まれている
ステレオタイプを塗り重ねていつのまにか
暮らしが上手くなるかしら
送電線が夜を切り取ってゆく
区切られた定義 境界線が空を切り取ってゆく
眠りついた穏やかな街を朝焼けが
飲み込んでしまう前に
頭の中 色を言葉 君に溶かすよ
割り切りそうな日も 離さないでおくれ
少しでも近くに 君の傍に
なるべく粋な歌を君に乗せるから
- 作詞者
村上リョーケン
- 作曲者
村上リョーケン

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- ⚫︎
ホーロー
村上リョーケン
- 2
ジグソーパズル
村上リョーケン
- 3
Loop Line
村上リョーケン
- 4
患い出す病
村上リョーケン
- 5
DIECASTOWN
村上リョーケン
- 6
日没する街へ
村上リョーケン
- 7
時の中
村上リョーケン
アーティスト情報
村上リョーケン
北海道ニセコ在住のシンガーソングライター。 豪雪に包まれた冬の喧騒と、緑が息づく夏の静けさ。 静と動を巡る季節のなかで暮らし、その中で生まれた旋律と言葉を歌にする。 京都に生まれ、車に乗り込み出かけたいつかの日から旅のような暮らしが始まった。 ブルースを出発点に、R&B/ソウル、ヒップホップ、そして民謡のリズムへ。 土着と旅情、黒人音楽と日本の身体感覚。 その交差点に耳を澄ませながら自らの言語と暮らしのリズムで音を紡ぎ、"今ここに在る"ことを生身で歌い上げる。 錆びた鉄のような無骨さと、焚き火の揺れるような温もり、 自然と都会の交差点で奏でられる音楽を。
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