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歌詞

日没する街へ

村上リョーケン

乾いたアスファルト貼り付いた

誰かのブルース 琥珀色

コンクリートの屋根 沈むおひさま

ガタゴト音を立て 追いかけてく

巡る車窓の流れ 繰り返す出会いと別れ

過ぎ去った日々はスライドショーみたいだ

額縁の中 色褪せてく

錆びた鉄工所の上 鱗雲泳ぐ水槽の中を

揺れる高架下 人の営み

陽だまり浴びて続いてく

青年 箱の中にふと一息吐けば

波打ち風 トタン屋根を抜けて

近鉄列車が運んでゆく

少しだけ慣れた顔して

少しだけ自由なフリする

少しだけ街の歩幅に合わせ

少しだけはみ出して歩いてみる

錆びた鉄工所の上 鱗雲泳ぐ水槽の中を

湿気った風 流れに急かされ

そろそろ行かなきゃ 街は夕暮れ

時刻きざみに進む世界を乗せて

強張った心 解けたひととき

あなたの笑顔に思い馳せる

降り出す前にしたためた想いを

近鉄列車よ運んでおくれ

  • 作詞者

    村上リョーケン

  • 作曲者

    村上リョーケン

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アーティスト情報

  • 村上リョーケン

    北海道ニセコ在住のシンガーソングライター。 豪雪に包まれた冬の喧騒と、緑が息づく夏の静けさ。 静と動を巡る季節のなかで暮らし、その中で生まれた旋律と言葉を歌にする。 京都に生まれ、車に乗り込み出かけたいつかの日から旅のような暮らしが始まった。 ブルースを出発点に、R&B/ソウル、ヒップホップ、そして民謡のリズムへ。 土着と旅情、黒人音楽と日本の身体感覚。 その交差点に耳を澄ませながら自らの言語と暮らしのリズムで音を紡ぎ、"今ここに在る"ことを生身で歌い上げる。 錆びた鉄のような無骨さと、焚き火の揺れるような温もり、 自然と都会の交差点で奏でられる音楽を。

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