DIECASTOWNのジャケット写真

歌詞

時の中

村上リョーケン

回る回る喧騒の街よ 犇き合ったビルの間に

佇みふと見上げれば 削り取られた三日月

囚われ身の都会の空に靄がかかった夜の海

ホタルイカの街灯が ナトリウム色に揺らめいてる

積み上げたコンテナの側に釣り糸垂らしてひとやすみ

ガントリークレーンは泡沫の眠りに着いて朝を待つ

風の吹かない岩蔭に息を潜め回遊魚は

とどまる事選んだのかい?

泳ぐのやめてしまったの?

ああ今ここに映るものは貴方の中に在るもので

今ここに映る色は貴方が描いた心模様

気づけば白黒の世界を歩く同じリズム

澱まぬように沈まぬように 溺れてしまう前に

息を吸い込んで 鍵を掛けて

積み上げた過去より今を

研ぎ澄まして裸足のまま

海原を渡り心弾むメロディラインに乗って

旅に出よう 街を離れ

ここに無いもの触れに行こう

身体ひとつ手ぶらのまま

ここにある私ですら今は流れる時の中

回る回るこの地球に 形変えぬ物はなく

刹那刹那入れ替わり 川のせせらぎの如く

身体の中響く鼓動 脈打つ血液でさえ

ひとときとて途絶えずに 移ろい流れ行くのです

ああ今ここに映るものにそれだけに囚われぬように

今ここに映る色は宇宙の波のひと飛沫

気づけば踏み固められた道は 解けてくよ

抗わぬように止まらぬように 吹く風に身を委ね

息を吸い込んで 魂のグルーヴ

細胞深く浸らせて

吐いた言葉の1ページを

折り重ね時の流れに身を任せ紡いでく

旅に出よう 授かったもの

余すことなく使い切るため

身体ひとつ 手ぶらのまま

ここにある私ですら今は流れる時の中

  • 作詞者

    村上リョーケン

  • 作曲者

    村上リョーケン

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アーティスト情報

  • 村上リョーケン

    シンガーソングライター、唄うたい 京都出身 R&B/ソウル、ヒップホップ、レゲエ等幅広くルーツミュージックを敬愛し、それらに影響を受けた楽曲群を自身はジャパニーズソウルミュージックと銘打っている。 ギター弾き語りというスタイルながら強烈にバックビートを効かせたサウンド、唯一無二の磨き上げられたヴォーカル、視覚的で鮮やかなリリックからアイロニカルでメッセージ性の強いパンチラインまでを表現する詞世界を特徴とする。 18歳でギターを始め、学生時代に村上リョーケンの名義で音楽活動を開始。 在学中にファーストアルバム "Yojohan Romance"を自主制作。 就職で大阪に移り住み、コロナ禍の中書き上げたセカンドアルバム"DIECASTOWN"をリリース。 後に仕事を辞め、車に住む旅のスタイルで日本全国のライブハウスやバー等でライブを行い生計を立てる。 旅の道中に辿り着いた北海道ニセコにて、ミュージックバー(Music Bar MINA MINA)2023/24冬シーズンの常駐シンガーを引き受ける。 店内にてほぼ毎日演奏を行いひと冬の間に受け取ったチップと経験を糧に、同年サードアルバム"奏で音"を製作しリリースする。 現在冬は北海道を拠点にしつつ、春夏秋は全国各地を歌いまわっている。

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